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特集

科学的介護情報システム LIFEの上手な活用方法2 利用者フィードバック事例

 これまで施設の職員などの経験や知識だけに頼ることが多かった介護を、 データを活用した科学的な裏付けに基づく介護にするために、 2021年度から厚生労働省が運用を開始したLIFE。

 多くの施設が導入を果たしていますが、いまだ課題が多いことも否定できず、 その課題は大きく分けて2つ 入力の手間  フィードバックの仕方 に集約されます。

 そこで今回はLIFEを導入した施設が、本来の目的である介護の質の向上のためにいかに活用し、 さらに加算を取得すればよいのかについて、 特別養護老人ホーム部会 服部昭博部会長が解説します。

 

利用者フィードバック事例

 フィードバックは「ケアの正解」を示すものでも、「ケアの通知表」でもありません。利用者の日々の状態やケアの状況について共通の認識をもち、改善につなげていくための材料です。職員間で気づきを共有することで、よりよいケアに向かうことができます。

 

 

 

 

まとめ

ケアを提供するだけでは評価されない時代。自分たちのケアの結果が数字で現れるのがLIFEです。LIFEの利用者フィードバックで入居者の特徴を理解し、ケアへの反映材料にすれば、「根拠のあるケア」にステップアップできます! ぜひ気軽に取り組んでみてください。

 

本誌25〜27ページ「教えて先生!介護のかくしん」では、LIFEの活用にあたってのインターネットセキュリティについて解説しています