最新制度解説

速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

高齢者施設等における新型コロナウイルス感染症対策について

JS-Weekly No.875

#新型コロナウイルス感染症 #高齢者施設等 #感染対策

マスク着用など感染対策の徹底を当面継続

 高齢者施設等における新型コロナウイルスに係る感染対策については、「新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更に伴う医療提供体制及び公費支援の見直し等について」(令和5年3月10日新型コロナウイルス感染症対策本部決定)において、感染症法上の位置付け変更後も、高齢者施設等における感染対策の徹底を当面継続することとされている。それを踏まえて、厚生労働省老健局は4月18日、高齢者施設等における感染対策として特に重要と考えられる点をまとめた「高齢者施設等における感染対策等について」という事務連絡を高齢者施設等に向けて発出した。その概要は、次の通り。

1 日頃からの感染対策
  • マスクの着用
     高齢者等重症化リスクが高い者が多く生活する高齢者施設等への訪問時にはマスクを着用することが推奨されるとともに、高齢者施設等の従事者については、勤務中のマスクの着用を推奨すること
  • 換気(エアロゾル対策)
     資料動画を参考に、各施設等の実情に応じて換気による感染対策を実施すること
  • 面会
     感染経路の遮断という観点およびつながりや交流が心身の健康に与える影響という観点から、地域における発生状況等も踏まえ、可能な限り安全に実施できる方法を検討すること
2 感染者が発生した際の感染対策
  • 新型コロナウイルス感染症の感染者や感染の疑いがある利用者のケア等にあたる場合の個人防護具の選択については、以下を参考とすること
    • サージカルマスク:常に着用
    • ゴーグル・フェイスシールド:飛沫曝露のリスクがある場合に装着
    • 手袋とガウン:患者および患者周囲の汚染箇所に直接接触する可能性がある場合に装着
    • N95マスク:エアロゾル産生手技を実施する場合や、激しい咳のある患者や大きな声を出す患者に対応する場合に装着
  • 新型コロナウイルス感染症の患者についても、看取りの場合を含め、可能な範囲で、面会者に個人防護具の着用を指導した上での対面面会や、窓越し・オンラインでの面会等の対応を検討すること

参考資料