最新制度解説

速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

介護支援専門員の法定研修、令和6年4月から新たなカリキュラムで実施

JS-Weekly No.875

#介護支援専門員 #法定研修 #カリキュラム改正

ヤングケアラー、科学的介護、身寄りがない人への対応など近年の動向を踏まえ新たな内容を盛り込む

 厚生労働省は4月17日、「介護支援専門員資質向上事業の実施について」の一部改正等についての通知を各都道府県知事宛てに発出した。

 2月17日公布の介護支援専門員等に係る研修の基準等の改正告示を踏まえたもので、介護支援専門員に求められる能力や役割の変遷、近年の制度、施策の動向などを研修のカリキュラムに反映させることが目的。令和6年4月1日から適用する。対象となる法定研修は、実務研修、専門研修(I・II)、主任研修、主任更新研修、再研修となる。

 また、法定研修見直し後の介護支援専門員の法定研修に係るガイドラインについても、4月17日の事務連絡により公表された。

カリキュラム改正の方向性
  • 幅広い視点で生活全般を捉え、生活の将来予測や各職種の視点や知見に基づいた根拠のある支援の組み立てを行うことができるよう、科目の構成・内容を見直す
    →適切なケアマネジメント手法や科学的介護(LIFE)などを学ぶ内容を各科目類型に追加
  • 介護保険外の領域も含めて、制度・政策、社会資源等についての近年の動向(地域共生社会、認知症施策推進大綱、ヤングケアラー、家族の仕事と介護の両立、科学的介護、身寄りがない人への対応、意思決定支援など)を反映し内容の充実・更新を図る
  • 法定研修修了後の継続研修(法定外研修、OJTなど)で実践力を養成することを前提に、カリキュラムの内容を幅広い知識の獲得に重きを置いた時間配分(=講義中心)に見直す

参考資料①
参考資料②