こころとからだ
健康TIPS
Vol.12 関節痛対策
介護職では、利用者さんのからだを抱えるなど中腰になることが多く、ひざや肩、股関節、腰などの関節に負担がかかり、関節痛を起こすことが少なくありません。
季節の変わり目は特に悪化しやすいため、日頃の予防が大切です。
季節の変わり目は、寒さによって血管が収縮し、筋肉の緊張が高まります。血流が低下すると関節や軟骨への栄養供給が不足し、筋肉が緊張すると負担がかかり、関節に痛みが発生しやすくなってしまいます。また介護を受ける利用者さんも寒さによってからだが硬くなっているため、介助量が上がることも、関節痛が悪化する一因にもなり得ます。
関節痛を悪化させないためには、からだ全体を温めて関節をほぐすことが重要です。勤務開始前、勤務中でも簡単にできるストレッチを覚えておきましょう。同じ動作を、自宅では入浴後に行うとより効果的です。また腰痛防止ベルトなどを着用して業務を行うことも、関節痛予防の一助になります。
血行促進、筋肉や軟骨の強化、さらには骨粗しょう症予防にも役立つ「たんぱく質」の摂取も、関節痛の軽減にとても有効です。必須アミノ酸がバランスよく含まれた卵、納豆、木綿豆腐、青魚、ヨーグルトのほか、コンビニなどで入手できるプロテイン飲料なども活用しましょう。さらにビタミンD、ビタミンKなども一緒に摂取するとより効果的です。
取材・文=和場まさみ