こころとからだ

健康TIPS

Vol.02 うつ病

 四月から生活や職場の環境が変わると、1カ月ほど経過した頃に心身の疲れが出やすくなるというのが「五月病」。いわゆる「うつ」のような症状が特徴です。毎日頑張って働いている人ほど、知らぬ間にこころの疲れが蓄積してしまうもの。
 今回は、そんな「うつ病」の予防法を紹介します。


 うつ病や五月病は、真面目で働き者、相手のために頑張りすぎてしまう傾向の強い人が罹りやすい病気。特に介護職の人は、責任のある仕事を長時間こなすことが多いため、注意が必要です。 「眠れない」「食べられない」「疲れやすい」といった悩みは、うつ病の危険信号。予防のためにも、生活パターンを見直してみましょう。
 特に睡眠は、からだだけでなくこころの健康にも重要です。就寝1時間前に、38~40℃のお湯に20分程度入浴して心身の緊張をほぐしましょう。さらに、筋肉を緩めて手足を温めるストレッチを行うと効果的です。また朝は一定時刻に起床し、太陽の光を取り入れることが質のよい眠りにつながります。
 どうしても気持ちが安定しない時は、不安をやわらげる効果のあるカモミールティー、体内でセロトニンに変わるバナナ、イライラ解消に役立つホットミルクなどを口にしてみましょう。また、神経を鎮める効果の高い漢方薬「半夏厚朴湯」を試してみるのもよいでしょう。

取材・文=和場まさみ