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速報(JS-Weekly)

〈中央社会保険医療協議会〉

中医協、アルツハイマー型認知症治療薬「レカネマブ」の薬価算定方法を了承し年内の薬価収載を目指す

JS-Weekly No.905

#レカネマブ #レケンビ

高額医薬品である認知症新薬についての算定方法を了承。薬価の検討へ

 中央社会保険医療協議会(厚生労働大臣の諮問機関)は11月15日に総会を開催し、アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」の薬価の算定について、通常通り、類似薬効⽐較⽅式か原価計算⽅式で算定することを了承した。また、補正加算についても既存のルールに従って評価を行うこととした。薬価については、今後検討の上、年内の薬価収載を⽬指す。

 なお、レカネマブを投与できる医師や施設の要件などの詳細については、「最適使⽤推進ガイドライン」で明示する。

 レカネマブは、アルツハイマー病による軽度認知障害や軽度の認知症の進⾏抑制に効能・効果がある抗体医薬品で、令和5年9⽉25⽇に薬事承認された。アルツハイマー病の原因と考えられているアミロイドβの凝集体に作用し、脳内のアミロイドβを減少させることによって、軽度認知障害および軽度の認知症の進行を遅らせる。製造販売はエーザイ株式会社が行う。販売名は「レケンビ点滴静注200mg/500mg」。

参考資料