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速報(JS-Weekly)

〈全国老施協〉

「3年サイクルの介護報酬では急な物価高騰や賃金上昇圧力に対応することは不可能」医療介護福祉保育職等の人材の円滑な確保を考える議員連盟で田中副会長が要望

JS-Weekly No.879

#要望 #物価高騰対策 #賃金引き上げ要請

 全国老施協(会長:平石朗)は、令和5年5月25日、自民党「医療介護福祉保育職等の人材の円滑な確保を考える議員連盟」第11回総会において介護関係3団体を対象に行われたヒアリングに出席。物価高騰等で更なる深刻化が懸念される介護人材などの現状とともに全国老施協の要望を訴えた。

写真は左から、根本匠衆議院議員(会長)、国光あやの衆議院議員、田中雅英全国老施協副会長

 当該ヒアリングには、全国老施協を代表して田中雅英副会長が出席。

 田中副会長は、介護現場における賃上げの状況や離職率等についての状況について報告した上で、介護従事者の賃金を他業種並みに上げることを強く要望した。更に、「これ以上介護人材が減少すれば介護保険制度自体が機能を失うことになりかねない」として介護職員処遇改善関連加算の一本化、人材紹介サービスに対する課題解決の取り組みとして人材紹介業者の規制強化だけでなくハローワーク等の無料職業紹介の機能強化の実現、介護ロボット・ICT導入に対する経費支援の一層の充実を訴えた。

 根本匠議員(医療介護福祉保育職等の人材の円滑な確保を考える議員連盟会長)は、困難を極める介護人材の問題について「本議連の到達点について改めて検討が必要」として職業紹介については「優良職業紹介の認証制度だけでなくガイドラインなどベースとなる指針が必要だ」とした。最後に介護保険財源については「少子化対策で介護分野の予算がなくなってはならない」として会合を締めくくった。

 全国老施協が当該議員連盟へ提出した資料は以下より確認できます。

参考資料