最新制度解説

速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

健康長寿に向け健康日本21(第三次)に新たな数値目標

JS-Weekly No.879

#健康寿命の延伸 #健康格差の縮小

睡眠時間は6~9時間を確保、食塩摂取量は7g、果物の摂取量は現状の約2倍に

 厚生労働省は5月17日までに、令和6年度から令和17年度までの12年間の計画として実施される、国民健康づくり運動(健康日本21(第三次))で設定する数値目標を明らかにした。

 令和14年度までに、食塩の摂取量を現状の10.1gから7gに減らすほか、野菜の摂取量を現状の281gから350gに、果物の摂取量を現状の約2倍に増やす。

 また、心身の健康維持のために6〜9時間(60歳以上は6〜8時間)を十分な睡眠時間とし、十分な睡眠時間を確保できている人を全世代で60%にする。1日の平均歩数の数値目標も現状を踏まえた実現可能な数値を新たに設定し、運動を促す。

 健康日本21(第三次)では、基本的な方向を①健康寿命の延伸・健康格差の縮小、②個人の行動と健康状態の改善、③社会環境の質の向上、④ライフコースの4つとし、50項目ほどの目標を定めている。専門家部会の了承を経て、6月に正式決定される見通しだ。

主な数値目標
項目 現状 目標数値
食塩摂取量(1日当たり) 10.1g 7g
野菜摂取量 281g 350g
果物摂取量 99g 200g
睡眠時間を十分に確保できている(6〜9時間)人の割合 20〜59歳 53.2% 全世代 60%
60歳以上 55.8%
1日の平均歩数 20〜64歳 男性 7864歩
女性 6685歩
20〜64歳男女 8000歩
65歳以上 男性 5396歩
女性 4656歩
65歳以上男女 6000歩
喫煙率 16.7% 12%