最新制度解説

速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

在宅酸素療法引火事故、重篤な健康被害事例を公表

JS-Weekly No.863

#在宅酸素療法 #火災 #喫煙厳禁

在宅酸素使用中の火気の使用について改めて注意を喚起

 厚生労働省は1月12日、在宅酸素療法使用中の火災事故による、重篤な健康被害事例についてホームページで公表した。一般社団法人日本産業・医療ガス協会の集計を取りまとめたもの。

 それによると、令和4年1月から10月までの10か月間で、患者の死亡が4件、重症(火傷)が2件あった。死亡・重症の原因(推定を含む)に関しては、「不明」が4件、「喫煙」「ガスコンロ引火」がそれぞれ1件であった。

 在宅酸素療法で使用する酸素濃縮装置等は燃焼性が高く、引火による火災で死亡するなどの事故が過去にも多く発生している。原因は喫煙によるものが多い。厚労省では、啓発リーフレットで患者やその家族らに対し、装置の使用中は、周囲2m以内に火気を置かないこと、酸素吸入中の喫煙は厳禁であること、医師の指示通りに酸素を吸入することなどの注意事項を挙げている。

火災事故原因別の分類(令和4年11月末時点)

厚労省リーフレット

参考資料