最新制度解説

速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

特養入所待機者は減少しているものの27万人超。一方で空きがある施設が15%以上存在

JS-Weekly No.861

#特養待機者 #特養空床 #特例入所

特養入所待機者は減少傾向が続くも27万人超

 厚生労働省の調査によると、特別養護老人ホームに入所を申し込んでいるが入所できていない「特養入所待機者」は27.5万人(令和4年4月1日時点)。多くの人が入所できていない状態だが、このうち、要介護3〜5の人は25.3万人で前回調査時(平成31年度)より3.9万人減少しており、要介護1・2の特例入所の人は2.2万人で1.2万人減少している。減少の要因について厚生労働省は、過疎地域を中心に高齢者の人口そのものが減り始めていることや、特別養護老人ホーム以外の介護施設が増えたことなどを挙げている。

一部では「空きがある」。特例入所の運用で待機者&空床を減らせる可能性も

 広域型、地域密着型共に、半数近くの市町村が「基本的に全ての施設で満員」と回答しているものの、常に空きがある、施設によってまたは時期によって空きがあるという回答が、合わせて17%を超えている。一方で「特例入所」について運用されていないという回答が10%を超えている(指針が定められているところを含む)。厚生労働省では、これらの調査結果を踏まえて、入所待機者を減らすよう検討していく。

出典:厚生労働省

参考資料①
参考資料②