最新制度解説

速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

令和2年度介護給付費が初の10兆円突破

JS-Weekly No.846

#介護保険事業状況報告 #介護給付費 #要介護者等の増加

介護給付費は10兆2311億円と介護保険創設時の約3倍に増加

 厚⽣労働省は8月31日、令和2年度介護保険事業状況報告(年報)を公表した。

 それによると、利⽤者負担を除いた令和2年度の介護給付費は、前年度よりも2.7%増の10兆2311億円で、初めて10兆円を突破した。介護給付費は年々増加しており、介護保険制度が創設された平成12年度と比べると約3.2倍に増加している。給付費の内訳では、居宅介護(介護予防)サービスが全体の約47%を占め、次いで施設介護サービスが約31%、地域密着型介護(介護予防)サービスが約16%。65歳以上の第1号被保険者1⼈当たりの給付費も28万6000円と過去最⾼を更新した。

要介護・要支援認定者数も約682万人で過去最多

 要介護・要⽀援認定者は、約682万⼈と前年度から約13万人増加した。内訳を見ると、要介護1が約140万⼈で最も多い。次いで要介護2、要支援1、要⽀援2と軽度(要支援1〜要介護2)の認定者が約65.6%を占めている。第1号被保険者に占める要介護・要⽀援認定者の割合は約18.7%だった。

要介護・要支援認定者数(令和2年度末現在)
出典:厚生労働省「令和2年度介護保険事業状況報告」

参考資料