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具だくさんで体が温まる
みそ仕立ての石狩鍋
2024.01 老施協 MONTHLY
寒い季節にぴったりな鍋料理。中でも北海道の郷土料理の石狩鍋はみその風味が食欲をそそります。今回紹介した石狩鍋は、野菜とサケがたっぷり入って具だくさんです。たくさん食べて体の中から温まりましょう。
さまざまな栄養がたっぷり取れる石狩鍋
野菜の栄養が染み出た汁まで食べ切ろう
免疫力を向上させるサケ 後のせのバターが決め手
寒い日はポカポカ体が温まる鍋料理が恋しくなりませんか? 今回、介護食アドバイザーの渡邉未央さんに教えていただいたのは、野菜がたっぷり入った石狩鍋。
渡邉「鍋料理は、数種類の野菜を一度に取れ、汁まで食べ切れば水溶性の栄養も逃さず取れます。具材も豊富なためバランス良く栄養を摂取しやすいです。野菜は根菜を多めにすると食べ応えがあり、大きさをそろえてカットすると食べやすいので試してみてください」
サケは、酒とみりんを同じタイミングで加えるのがポイント。
渡邉「サケは沸騰しているタイミングで投入してください。生臭さは感じないと思います。脂が乗っているサケは事前に熱湯をかけるなどすると、余分な脂が落ちて生臭さはなくなります。サケは抗酸化作用に優れた栄養素が多く含まれているので、免疫力の向上を助ける働きをします。風邪をひきやすい時季にぴったりの食材なので、ぜひ冬の食事に取り入れてください」
味の決め手は後のせするバター。
渡邉「みそと相性のいいバターを加えると、コクが出てよりおいしくなります。カロリーをしっかり取れるのもうれしいところです」
渡邉未央
Profile●わたなべ・みお=介護食アドバイザー、料理研究家。「食を通じて人々をHAPPYに」という信念のもと、アイデアあふれる簡単&楽しい料理を提案。工夫を凝らした家庭料理や見る人を楽しませるパーティー料理が得意。テレビ・雑誌に出演するほか、企業のレシピ開発なども手掛ける
撮影=高嶋一成╱取材・文=玉置晴子
One Point
みそを入れてからは絶対沸騰させないようにしましょう。みそに含まれている腸内環境を整える働きがある乳酸菌が死んでしまう上、香りが逃げてしまいます。