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介護のグルメ

春キャベツの甘さを堪能

お箸で食べられるロールキャベツ

2023.04 老施協 MONTHLY

葉が軟らかくてみずみずしく、甘みのある春キャベツ。そんな春キャベツを使ったアイデア満点のロールキャベツを紹介。千切りキャベツを使うため咀嚼力が低下した方も安心です。


春キャベツをスライスして食べやすく!
箸で簡単に切れてうま味たっぷり

蒸して甘くて食べやすい栄養満点のメインおかず

 3~5月くらいにかけて店頭でも見掛けるようになる、軟らかくて甘みがたっぷりの春キャベツ。そんな春キャベツを咀嚼力が低下した方でもたっぷり味わえる一品として紹介してくれたのは、介護食アドバイザーの渡邉未央さん。

渡邉「キャベツ本来の味を堪能できるロールキャベツですが、意外とキャベツの葉のスジや硬い芯が残っていてかみ切れず、食べづらいと敬遠している高齢者の方も多いと思います。今回は、そんな方でも簡単に食べられるように、スライスしたキャベツでタネを包み込みました。芯もスライスしているので繊維を感じることもなく、お箸で簡単に食べられます」

 おいしいだけではなく栄養満点のキャベツ。うま味たっぷりのひき肉も積極的に取りたい食材です。

渡邉「キャベツは食物繊維が豊富なのはもちろんですが、胃腸の粘膜の修復に効果的なキャベジン(ビタミンU)や骨の健康に欠かせないビタミンK、カルシウムを多く含んでいます。またひき肉と一緒に食べることで不足しがちな良質なタンパク質を取ることができます。口いっぱいに広がるキャベツの甘みを堪能してみてください」

One Point

蒸すことでキャベツもタネのひき肉も軟らかくなり、甘さが引き立ちます。表面につけるキャベツは、卵白を混ぜることでまとまり、はがれにくくなります。

渡邉未央

渡邉未央

Profile●わたなべ・みお=フードコーディネーター、料理研究家。「食を通じて人々をHAPPYに」という信念のもと、アイデアあふれる簡単&楽しい料理を提案。工夫を凝らした家庭料理や見る人を楽しませるパーティー料理が得意。テレビ・雑誌に出演するほか、企業のレシピ開発なども手掛ける


撮影=高嶋一成╱取材・文=玉置晴子