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速報(JS-Weekly)
〈厚生労働省〉
新設「認知症チームケア推進加算」の考え方・算定要件を明示
JS-Weekly No.921
#認知症チームケア推進加算 #算定要件
BPSD発現の防止や適切な対応に資するチームの設置を評価
厚生労働省は3月18日、都道府県介護保険主管部(局)長に宛てて、課長通知「認知症チームケア推進加算に関する実施上の留意事項等について」を発出した。「認知症チームケア推進加算」は、令和6年度介護報酬改定で、認知症の行動・心理症状(以下、BPSD)の発現を未然に防ぐため、あるいは出現時に適切に対応するための、平時からの取り組み推進という観点から創設された。当該通知で示された加算の概要は次の通り。
基本的な考え方
- 認知症である入所者または入居者(以下「入居者等」)の尊厳を保持した適切な介護の提供を目指す。適切な介護の提供が、BPSDの出現を予防し、出現時にも早期対応により重症化防止が可能となる。
- 配置要件になっている者が中心となった複数人の介護職員等から構成するチーム(以下「チーム」)によるチームケアの実施を評価する。
- チームは、入所者等個人に対し計画的にBPSDの評価指標を用いて評価を実施し、その評価の結果に基づいて、チームケアの計画を作成・実施する(入所者等の状態に応じて個別に作成、画一的な計画とならないよう留意)。
- チームは、対象者1人につき月1回以上の定期的なカンファレンスを開催する。個々の状態を評価し、ケア計画策定、ケアの振り返り、状態の再評価、計画の見直し等を行う。
加算対象者
日常生活自立度のランクⅡ、Ⅲ、ⅣまたはMに該当する入所者等。
加算要件
- 認知症チームケア推進加算(Ⅰ)…専⾨的な研修(認知症介護研究・研修センターが実施する「認知症介護指導者養成研修」と「認知症チームケア推進研修」)修了者を1⼈以上配置。
- 認知症チームケア推進加算(Ⅱ)…専⾨的な研修(「認知症介護実践リーダー研修」と「認知症チームケア推進研修」)修了者を1⼈以上配置。
※加算要件となる「研修修了者」は、加算対象者の人数に応じて複数配置することが望ましい。