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介護のグルメ

旬のタラと大根おろしでさっぱりと

タラとがんものみぞれ煮

2023.02 老施協 MONTHLY

栄養価が高く、食べやすい旬の魚・タラを使った一品。タラは柔らかくてクセがないのでどんな料理にもぴったりですが、今回は和風に、大根おろしでさっぱりと仕上げてみました。


高齢者でも食べやすいタラをがんものうま味でジューシーに

タラとがんものみぞれ煮

柔らかくて食べやすいタラ 大根おろしでさっぱりと

 高タンパクで消化が良く、骨の形成や免疫力に関わるビタミンDがたっぷり入っているタラは、秋から冬が旬。そんなタラを、大根おろしと共にさっぱり食べられる一品にして紹介してくれたのは、介護食アドバイザーの渡邉未央さん。

渡邉「タラは柔らかく、加熱しても硬くならないので咀嚼力が低下している方も気軽に食べられます。ただ骨はあるので、注意深く確認して調理してください。また皮は煮ると硬くなるので、最初から取り除いておくといいですよ」

 タラだけでなくがんものうま味がプラスされるのも魅力の一品。

渡邉「がんもは、誤嚥が心配な食材ですが、ボリュームアップになる上、タンパク質も取れるためうまく使いたい食材です。煮ると軟らかくなりますが、心配な場合は小さくカットしてください」

 たっぷりの大根おろしで煮ることでさっぱりと食べられます。

渡邉「大根おろしには消化を促進する成分があるので、少し食欲が落ちてしまったという高齢者の方にピッタリ。大根おろしは最後に鍋に入れ、温まる程度で煮過ぎないようにふんわりと仕上げるとよりおいしく食べられます」

One Point

タラは塩と酒でしっかりと臭みを取るのがポイント。また三つ葉は火を通すことで軟らかくなります。三つ葉が持つほのかな苦みがアクセントになります。

渡邉未央

渡邉未央

Profile●わたなべ・みお=フードコーディネーター、料理研究家。「食を通じて人々をHAPPYに」という信念のもと、アイデアあふれる簡単&楽しい料理を提案。工夫を凝らした家庭料理や見る人を楽しませるパーティー料理が得意。テレビ・雑誌に出演するほか、企業のレシピ開発なども手掛ける


撮影=高嶋一成╱取材・文=玉置晴子