こころとからだ

こころの橋わたし

〈お悩み 10〉自分の悩みが思いつきません。 でも毎日が大ハッピーと いうわけでもなく、 コレというものが 何もない人生のようで、 それが悩みです。

「介」という字には「間でとりもつ」「たすける」という意味があります。
尊いお仕事をされている皆さまのこころとこころをつなぐヒントになれば幸いです。

 

 

 

 

お悩み

自分の悩みが思いつきません。
でも毎日が大ハッピーと いうわけでもなく、
コレというものが 何もない人生のようで、 それが悩みです 。

 

妙慶

「あれば悩む。なくても悩む」 大切なのは、あるがままの真理を、あるがままに見ることです。
「今、こうして生きていること」に喜びを感じてみませんか?

 

 あなたからのお便りに「何も感じられない私は何なの?」という嘆きを投げかけられているようです。そもそも人間はなぜ悩むかというと「煩悩」があるからです。「煩悩」とは、あるがままの真理を、あるがままに見ることができないことで苦しみが生じる状態のことです。

 煩悩の代表といわれるのが「三毒の煩悩」で❶貪り ❷ 怒り ❸ 愚痴です。そのことをお釈迦さまは「田があれば田に悩み、家があれば家に悩む。田がなければ田が欲しいと悩み、家がなければ家が欲しいと悩む」とおっしゃいました。

 たとえば「お金がない」「家がない」と嘆く人がいます。しかし、あればあるで「誰かに奪われるのではないか」「事故や災害ですべてを失うのではないか」と心は安まることはありません。また、人と比べて「まだまだ足りない」と不満が生じます。つまり人間は、「ある」「ない」と振り回されて苦悩するのです。

 大切なのは「今、こうして生きていること」に喜びを感じることです。今日あった出来事に感動する。それを積み重ねてみませんか? 「心」をどんどん使って、多くのことを感じていくことで、より深みのある人生が送れるのですよ。