こころとからだ
こころの橋わたし
〈お悩み 08〉地元を離れて数年が経ち、地元の友人と話しが合わないと感じるようになってきました。 昔のようにきさくに付き合うにはどうしたらいいのでしょうか。
「介」という字には「間でとりもつ」「たすける」という意味があります。
尊いお仕事をされている皆さまのこころとこころをつなぐヒントになれば幸いです。
お悩み
地元を離れて数年が経ち、
地元の友人と話しが合わないと感じるようになってきました。
昔のようにきさくに付き合うにはどうしたらいいのでしょうか。
↓
妙慶
大切なのは、それぞれの 出来事を共有すること。
そうすれば、今まで通りの 会話が楽しめるはずです。
人生は山登りと同じです。一合目、二合目と山を登ることで周りの景色を見る視野が広くなりますね。地元にいるころより社会に目が向けられたあなたの視野は、まるでパノラマ写真のように広がっています。
実は私もそうでした。九州から京都に出て来て、その歴史、文化に触れ、多くのプロフェッショナルな方々と接することで価値観が変わってきたのです。それを地元の友人に話したら「私にはわからない」と言われたことがあります。そのとき、「地元の友人は知らな過ぎる」と距離を感じ、徐々に疎遠になってしまったのです。
ある日、里帰りしたときばったり友人に会ったので、伝え方を変えてみました。「京都でこんなことがあってね」と、自分だって地元にいるときには知ることのできなかった感動を伝えるようにしました。すると友人は、「興味がある。教えて」と聞いてくれたのです。
地元の友人にちゃんと伝えることもしないで、距離を作っていたのは私の方だったのです。大切なのは、それぞれの出来事を共有すること。そうすれば、今まで通りの会話が楽しめるのではないでしょうか。
地元はあなたが育った原点です。あなたもそこから山を登り始めたのですから。