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特集

J Sフェスティバル in山口 誌上レポート1 会場の様子&開催後インタビュー

過去大会を上回る規模の2,000名超の参加者が全国から集結した2025年度の大会は、「介護最前線、新しい介護の創造と未来への挑戦~変革への戦略と私らしい介護のかたちを目指して~」というテーマのもと、共に学びながら「私らしい介護」とは何かを見つめ直す大会となりました。さまざまな学びを通して、常に「人を見る」ことを大事にする全国老施協の介護を再認識し、それを次世代に伝えることで、将来活躍する若い人びとが希望をもって担える「新しい介護のかたち」についても考えることができました。充実した2日間のプログラムを誌上レポートとして紹介します。

 開催地山口県を代表して、山口県老人福祉施設協議会 会長 内田芳明から「JSフェスティバルin山口からみんなで革命を起こしましょう。
そしてみんなが憧れる介護業界に変えていきましょう」 と鼓舞すると、詰めかけた会場は大いに盛り上がりました。

若い世代へもアピール

 介護・福祉を学ぶ学生たちも多数来場しました。介護機器展では各ブースを巡り、最新の機器や技術に触れながら説明に耳を傾ける姿が見られました。講演と展示の双方を通じて、将来の現場を見据えた実践的な学びの機会となりました。

 

 


私たちの介護の原点を 確認し合える大会に

 目標としていた2千人の来場者を達成できるかと当初は不安もありましたが、中国ブロック5県の会長の方々が率先して参加者を募ってくれたことが原動力となりました。さらに各県の皆さまのご協力のおかげで、無事に達成できました。

 今回は、特別養護老人ホームや軽費・養護老人ホームなど、全国老施協が行う介護がどのようなものであるのか、私たちは常に「人を見ながら事業を行っている」という原点を確認し合える大会にしたいと考えました。そして前回の大会同様、全国からの素晴らしい事例をもとに、共に学んでスキルやケアの質を上げる大会にしたかった。 これらの目的は果たせたと思います。

 人材不足が叫ばれるなか、若い人が活躍できる場を作り、離職を食い止めるための取り組みも大切で、養成学校の生徒にボランティアとして参加してもらうなど、若い世代への発信も行えました。

 

「諸君、狂いたまえ」に込めた思い

  私はあいさつのなかで、山口県ゆかりの吉田松陰の有名なことばである「諸君、狂いたまえ」を何度も使いました。それは、これほど介護業界が厳しく、制度自体が私たちを追い込んでいるときこそ、一人ひとりが志士となって立ち上がり、声に出し、行動を起こそうと伝えたかったのです。介護や福祉をこれ以上、崩壊させるような動きは断じて許してはなりません。今こそ、私たちの力で日本の国を変えるくらいの意気込みと気概が必要なのです。

 また吉田松陰の松下村塾は優秀な人だけを集めた強豪チームではありませんでした。どこにでもいる若者が、志をもって学ぶことで、大活躍できるまでに成長しました。だから私たち全国老施協のメンバーも若い力を信じて、その力を引き上げたい。そのことをこの大会を通して伝えたいと願い、特別記念講演は山口県にゆかりのある元オリンピック選手の栗原恵さんをキャスティングしました。

 

撮影=菓子谷 梨沙、児玉 一成、吉本 博史 取材・文=冨部 志保子、池田 佳寿子、箭本 美帆、濵口 ゆかり