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速報(JS-Weekly)

第3回福祉人材確保専門委員会が開催される

#第3回福祉部会福祉人材確保専門委員

 厚生労働省は8月29日、第3回福祉部会福祉人材確保専門委員会を開催した。議題は以下の通り。

(1)介護人材確保に関するヒアリング

(2)その他

 

▶石踊副会長、高齢者福祉施設における人材確保の現状について説明

 関係者ヒアリングに登壇した石踊委員(全国老施協副会長)は、「高齢者福祉施設における人材確保の現状」と題して現状についての説明を行うとともに、論点ごとに意見を述べた。

 

(主な意見)

論点1 各地域における人材確保の取組の推進について

・地域の特性を活かして、地域で人材を育成していくことが重要。

・ハローワークに対しては、民間職業紹介所と同等のより細やかで迅速な対応が望まれる。

・民間職業紹介所の高額な紹介手数料について、規制の強化が望まれる。

・離島・中山間地域等においては、一定の条件下でオンライン・オンコールによる人材シェアを認めて頂きたい。

 

論点2 若者・高齢者・未経験者などの多様な人材の確保について

・入職の動機づくりに取り組むことが重要。また、ICT機器等の導入について、導入費用の助成金拡充と専門的識見を有する人材の育成支援をお願いしたい。

・人材確保には、他産業との賃金格差縮小が重要であり、早急な処遇改善をお願いしたい。

 

論点3 介護現場において中核的な役割を担う中核的介護人材について

・介護福祉士をはじめとする専門性や現場経験がある者が担うべき。中核的介護人材を事業所で育て、働き続けてもらうための取組が必要。

 

論点4 外国人介護人材の確保・定着に向けた対策について

・生活相談、住宅補助、インターネット環境の整備、通勤支援等様々な支援を行っているが、受入れの負担が大きい。イニシャルコストやランニングコストへの支援をお願いしたい。

・外国人の受入れは介護保険施設等に限定されているが、福祉施設全般に拡大して頂きたい。

 

この他、厚生労働省より「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方検討会」とりまとめについての報告があり、今後議論を行っていくこととされた。

 

(参考資料:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62571.html)