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介護職員の平均月収が前年度から3.1%増加
#令和6年度介護労働実態調査
▶平均残業時間は1.7時間、「残業なし」は56%
介護労働安定センターは7月28日、「令和6年度介護労働実態調査」を公表した。それによれば月給制で働く介護職員の平均月収が前年度に比べて3.1%増加したことがわかった。
同調査は、同センターが昨年10月に実施。調査結果は、全国9,044件の有効回答事業所数、21,325人の有効回答労働者数をもとに作成された。
調査結果によると、賃金支払い形態が「月給」の人の通常月の平均月収は248,884円。前年度比3.1%の増加となった。ちなみにこの調査における平均月収とは、賞与・残業代・休日出勤手当を除き、交通費等毎月決まって支給される各種手当を含む賃金額(税込)のこと。
職種別では「看護職員」(3.6%)、「訪問介護員」(3.2%)、年齢階層別では「20~24歳」(5.8%)、「25~29歳」(5.0%)での伸びが高くなっている。
また残業時間については、同センター調査結果によると平均1.7時間で「残業なし」は56.6%。職位別では「管理職」が最も長く(2.9時間)、次いで「主任・(サブ)リーダーなどの職場のまとめ役」(2.3 時間)となっている。
▶ケアマネの高齢化が進む
ケアマネージャーの平均年齢は、令和4年度で53.0歳、 令和5年度で53.6歳。そして令和6年度では前年度をさらに上回り、介護関係職種の中で最も高い54.3歳という結果になった。
またケアマネージャーの年齢層の傾向では、60歳以上の割合は前年度の29.4%から2.1ポイント上昇して31.5%となり、全体の3割を超えた。50歳以上の割合は66.2%で、全体の3分の2を占めている。
ケアマネージャーの高齢化は全国的に問題となっており、定年退職や健康上の理由での離職が増えることで人材不足が生じ、業務の継続性に影響を与えることが考えられる。
(参考資料)
https://www.kaigocenter.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_jigyousyo_honpen1.pdf
https://www.kaigocenter.or.jp/content/files/report/
R6_jittai_chousa_roudousya_honpen2.pdf
https://www.kaigocenter.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_roudousya_shiryo1.pdf