最新情報
全国安全週間を7月に実施
#全国安全週間 #98回目の開催 #多様な仲間と 築く安全 未来の職場
厚生労働省は、令和7年度の「全国安全週間」を7月1日から7月7日までの期間で実施すると発表した。準備期間は6月1日から6月30日まで。
本年度のスローガンは「多様な仲間と 築く安全 未来の職場」とし、職場における自主的な労働災害防止活動の推進と安全意識の高揚を目的とする。
■実施背景と主な方針
全国安全週間は昭和3年から一度も中断されることなく続けられており、今年で98回目を迎える。
令和6年の死亡災害は前年比で減少見込みとされる一方、休業4日以上の死傷災害は増加が見込まれており、特に高年齢労働者による転倒や腰痛、墜落などの災害が後を絶たない状況にある。
また、近年は外国人労働者の増加や多様な働き方の浸透により、従来型の安全対策だけでは十分ではなくなってきている。こうした背景から、本年度は「多様性への対応」も強く意識した施策が展開される。
令和5年3月に策定された「第14次労働災害防止計画」に基づき、労使一体となった継続的な安全管理体制の構築が引き続き求められる。
■実施内容と参加体制
厚労省および中央労働災害防止協会が主唱し、各地方自治体や業界団体と連携して以下の取り組みを推進する。
・経営トップによる所信表明、安全大会・講習会・職場巡視の実施
・安全旗や標語の掲示、災害事例の共有、緊急時対応訓練
・高年齢、外国人労働者向けの教材整備や安全教育の実施
・4S活動、ヒヤリ・ハットの共有、リスクアセスメントの徹底
・家族への安全意識啓発、テレワーク対応の衛生管理も明記
また、業種ごと(建設業、福祉・医療、製造、小売など)に異なる特性やリスクに対応するための個別指導や支援も強化される。
安全週間を単なる行事にとどめず、通年での安全文化の定着が各事業場に求められる。厚労省ではこれらの活動を通じ、持続可能な労働環境の構築を目指すとしている。
参考資料:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57195.html