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速報(JS-Weekly)
社会福祉法人の経営に厳しさ:業況・資金繰り・人手ともに悪化傾向
#社会福祉法人経営動向調査 #3月調査結果 #物価高や人材不足が深刻化
独立行政法人福祉医療機構(WAM)は4月4日、「社会福祉法人経営動向調査(令和7年3月実施)」の結果を公表した。
本調査は、特別養護老人ホーム(特養)を運営する社会福祉法人537法人を対象に、Web上で実施(有効回答数366、回答率68.2%)されたもので、法人経営の実態と今後の見通しが浮き彫りとなっている。
■社会福祉法人全体の傾向
・業況DI:△15(前回比△11pt)
・サービス活動収益DI:△15( △12pt)
・資金繰りDI:△19( △2pt)
・従業員数DI:△65( △2pt)
経営上の課題では、「人件費以外の経費の増加」を挙げた法人が64.2%と、前回より5.4ポイント増加し、物価高の影響が明確に表れた。
■特別養護老人ホーム(特養)の傾向
・収益DI:△14( △14pt)
・収支DI(黒字−赤字):1( △9pt)
・従業員数DI:△60(+2pt)
利用者単価の見直しや定員割れの影響などから、特養においても経営の不透明感が強まっている。
■令和6年度の見通し
・収益が「増加」見込みの施設:20.5%
・収益が「減少」見込みの施設:21.6%
・収支差額が「減少」見込みの施設:31.9%
全体として、収支の改善を見込む法人よりも悪化を見込む法人の方が多い状況となっている。
■調査結果・詳細はこちら
WAMの公式ページにて調査データや過去分とあわせて公開中
https://www.wam.go.jp/hp/sh-survey/
(参考資料)
https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/pr2502.pdf(プレスリリース)