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介護人材確保総合セミナー開催:多様な採用・定着戦略を探る
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全国老施協は2025年2月21日、介護業界の人材確保と定着に向けて「介護人材確保総合セミナー」を開催し、会場となった全国老施協会議室には62名の参加者が集った。プログラムは次の通り。
①基調講演:「介護人材確保の現状と課題」
・講師:田中雅英 (全国老施協 副会長)
・内容:介護業界の慢性的な人材不足や、東京都の求人倍率(7.09倍)の高さが指摘され、報酬改定による賃上げや外国人材の受け入れ促進策について説明が行われた。
②講演Ⅰ:「スタッフの想いを叶える面談技術」
・講師:根岸桃子 氏(社会福祉法人隼人会 まきば園 施設長)
・内容:職員の定着には給与や労働環境の改善に加え、「傾聴 → 傾向把握 → 誘導」の3ステップを活用した面談が重要であるとされた。
③講演Ⅱ:「育成就労制度の解説、外国人材の送出し国の状況説明」
・講師:公益財団法人国際人材協力機構(JITCO)斎藤 環 氏(実習支援部 副部⾧)、久米 正人氏(国際部 副部⾧)
・内容:2024年6月施行の「育成就労制度」により、外国人介護人材の受け入れが円滑化する見込みであり、インドネシア・ミャンマーの労働市場の動向が紹介された。
④講演Ⅲ:「若手介護人材を獲得し、定着させる新しい採用法『SNS採用』」
・講師:安藤 健 氏(株式会社人材研究所 ディレクター)
・内容:X(旧Twitter)、Instagram、YouTubeを活用したSNS採用の有効性が強調され、動画や写真を活用した情報発信の重要性が説明された。
本セミナーを通じて、介護業界の人材確保には多角的なアプローチが必要であることが明らかとなった。特に、外国人材の活用、SNSを活用した採用手法、面談技術による職員の定着支援は、今後の業界の発展において重要な施策となる。各法人は、これらの手法を柔軟に取り入れ、持続可能な人材確保に向けた取り組みを進めていくことが期待される。