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マイコプラズマ肺炎、2週連続で減少
#マイコプラズマ肺炎
国立感染研究所は、今年8月から全国で8年ぶりの大流行となっていた「マイコプラズマ肺炎」が、11月に入ってから2週間連続で減少していると発表した。
肺炎マイコプラズマという特殊な細菌が飛沫、接触、濃厚接触によって感染するマイコプラズマ肺炎。2~3週間の潜伏期間を経て発熱、全身倦怠、頭痛などの初発症状を経て、3~5日後あたりから乾性の咳が徐々に強くなり、解熱後もしばらく続くため、完治までに1カ月程度を要することもある。
毎年報告される患者の約80%は14歳以下であるが、成人の報告もみられる。インフルエンザのように短期間で地域での大規模な感染拡大が起こることは稀だが、過去に学校や高齢者施設などの閉鎖空間での集団発生の事例が多数ある。特に高齢者の場合は典型的な症状が発現しにくく、重症化する傾向があるので注意が必要だ。
マイコプラズマ肺炎の感染拡大について、感染研は今年8月27日に第33週(12-18日)のデータを公表。感染症法に基づく1999年の調査開始後に最多を記録した2016年に匹敵する水準にまで流行が拡大しつつあると警鐘を鳴らした。その後、第37週(9月9-15日)には定点医療機関の報告数が前週比15.6%増となり、2024年の最多を更新。第43週(10月21-27日)まで過去最多の増加傾向が続いたが、第44週(10月29-11月3日)には11週ぶりに減少がみられ、第45週(11月4-10日)まで2週連続で減少している。
現時点で定点当たり報告数が最も多い都道府県は、福井県(6人)。以下、埼玉県(4.42人)、京都府(4.29人)、青森県(4人)となっている。
(参考資料)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/503-mycoplasma-pneumoniae.html
https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mycoplasma.html