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第113回介護保険部会が開催される
#第113回介護保険部会 #介護情報基盤
厚生労働省は7月8日、「第113回社会保障審議会介護保険部会」を開催した。
議論に先立って、厚生労働省の人事異動で新たに着任された担当者の紹介および挨拶が行われた。
議題は以下の通り
1.介護情報基盤について
2.その他
なお、本会から委員として出席した小泉副会長は、以下の意見を述べた。
1.介護情報基盤について
〇介護情報基盤の整備において、マイナンバーカードやマイナポータルを活用した情報共有が有効と考えるが、現時点ではマイナンバーカードの普及が施設入所者や高齢者の間で不十分だ。
さらに、介護事業所においてはマイナンバーカードを通じた保険証情報の確認体制が整っておらず、今後の展望や介護事業所が適切な準備を進めるための具体的な情報提供も不足している。
〇個人情報の取り扱いには十分な配慮が必要だが、医療と介護の情報共有などに活用すれば、利用者にとっても、医療・介護の現場にとっても様々なメリットが期待できる。
医療機関、介護事業所や高齢者等にしっかりと必要性を理解して頂き、介護情報基盤の整備が確実に推進されるように準備が必要だ。
〇医療・介護間の情報連携あたり、技術的な課題やルールを整理することが重要であり、情報セキュリティーの担保においてもマニュアル・ガイドライン等の作成が急務だ。対応案の通り慎重に対策を考えるべきだ。
〇介護情報基盤の施行に向けて必要となる準備について、事業者および関係者に確実に必要性を理解していただき、推進すべきものだ。
例えば、ケアプランデータ連携システムは地域によってはほとんど活用されていない場合もあり、メリットを列挙しても、居宅介護支援事業者や事業所が積極的に利用しない状況ではシステムとして機能しなくなってしまう。
そのため、机上の計画だけでなく、現場の意見をしっかりと受け止めながら推進すべきだ。
参考資料:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41097.html