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速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

第32回社会保障審議会を開催、今後の「改革工程」を取りまとめ

JS-Weekly No.913

#社会保障審議会 #全世代型社会保障構築

社会保障制度の持続可能性を高めるため、今後の「改革工程」を取りまとめ

 厚生労働省は1月26日、第32回社会保障審議会を開催した。会議では「全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋(改革工程)」と「こども未来戦略」について話し合われた。

 全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋では、能力に応じて全世代が支え合う「全世代型社会保障」の構築に向け、将来世代も含めた全世代の安心を保障し、社会保障制度の持続可能性を高めるため、3つの「時間軸」に沿って、今後取り組むべき課題をより具体化・深化させた「改革工程」が取りまとめられた。 3つの「時間軸」とは次の通り。

  1. 来年度(令和6年度)に実施する取組
  2. 加速化プランの実施が完了する令和10年度までに実施について検討する取組
  3. 令和22年ごろを見据えた、中長期的な課題に対して必要となる取組

※上記②の取組は、令和10年度までの各年度の予算編成過程において、実施すべき施策を検討・決定

 医療・介護制度等の改革に関する主な取組は次の通り。

令和6年度に実施する取組 令和10年度までに検討する取組
※令和22年ごろを見据えた中長期的取組は省略
  • 前期財政調整における報酬調整の導入
  • 後期高齢者負担率の見直し
    ※上記2項目は法改正実施済み
  • 介護保険制度改革(第1号保険料負担の在り方)
  • 介護の生産性・質の向上(ロボット・ICT活用、経営の協働化・大規模化、人員配置基準の柔軟化等)
  • 診療報酬改定、介護報酬改定、障害福祉サービス等報酬改定の実施
  • 入院時の食費の基準の見直し等
  • 生活保護制度の医療扶助の適正化 など
  • 生産性の向上、効率的なサービス提供、質の向上
    ・介護の生産性・質の向上
    ・介護保険制度改革(ケアマネジメントに関する給付の在り方、軽度者への生活援助サービス等に関する給付の在り方) など
  • 能力に応じた全世代の支え合い
    ・介護保険制度改革(利用者負担(2割負担)の範囲、多床室の室料負担)
    ・医療・介護の3割負担の適切な判断基準設定等 など
  • 高齢者の活躍促進や健康寿命の延伸等
    ・高齢者の活躍促進
    ・疾病予防等の取組の推進や健康づくり等 など

参考資料