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速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

第9期計画期間に向けた各市町村の1号保険料の検討に向け、事務連絡を発出

JS-Weekly No.901

#第9期計画 #1号保険料の算定

年末に向けた議論の方向性を織り込むとともに「保険料計算シート」の活用を

 厚生労働省は10月17日、都道府県・市町村の介護保険主管部(局)宛てに事務連絡を発出した。令和6年度からの介護保険制度の見直しに向け、下記の事項については令和4年から介護保険部会等で議論されており、年末までに結論を得ることになっている。

  • 1号保険料負担の在り方(保険料の標準段階を多段階化)
  • 第1号被保険者のうち、現役並み所得者(利用者負担3割)、一定以上所得者(利用者負担2割)の範囲の見直し
  • 多床室の室料負担の見直し

 今般の事務連絡では、各市町村が第9期計画期間に向けた保険料を検討する際に、これら介護保険部会等での議論の方向性を考慮するよう求めている。

 特に、国が定める保険料の標準段階は原則13段階にするなどの案が出ており、事務連絡では、これを念頭に置いて検討する必要性を強調している。

 また、具体的な保険料の乗率については、地域包括ケア「見える化」システムに掲載している「保険料計算シート」を活用することで、標準乗率、公費軽減割合、最終乗率の設定を確認することができるとして積極的に活用するよう求めた。

安定的な財政運営のため、保険料の余剰を考慮した算定を促す

 さらに、足元での物価高騰・賃上げの動きが顕著になっているとして、安定的な財政運営のため、各市町村には毎年の保険料の余剰について次のような考え方を示し、検討するよう求めた。

  • 基金残高と繰越金の合計額が少ない保険者→第9期の保険料の設定に当たり、余裕を持った保険料設定を
  • 基金残高と繰越金が相当程度積み上がっている保険者→これらを保険料上昇の抑制に充当するなど「保険料上昇の抑制に留意した適切な保険料設定」の検討を

参考資料