最新制度解説

速報(JS-Weekly)

〈全国老施協〉

デイサービス事業継続等相談支援 第2回研修会開催

JS-Weekly No.888

#デイサービス #経営改善 #コンサル

経営改善計画のさらなるブラッシュアップと、具体的な成果に向けた支援

 全国老施協デイサービスセンター部会は7月25日、令和5年度デイサービス事業継続等相談支援(オンライン)の第2回を開催した。これは、近年のデイサービスセンターにとって厳しい経営状況を鑑みて、会員事業所の本質的かつ具体的な経営改善に資するよう、昨年度の参加事業所のうち引き続きの参加を希望する事業所を対象として、継続的な支援を行う事業。

課題設定やアクション、目指す経営改善目標から逆算したものに

 今回のテーマは「経営改善のための活動計画策定と実行支援」。事業所ごとに、一日の業務の流れと管理者・リーダーの業務内容、提供しているサービス内容、営業・マーケティングの現状をそれぞれ振り返ってもらった。その中で、今後の業務改善の参考となるような各事業所の取り組み(求人チラシ、パンフレット、QRコードを使った情報提供など)を共有し合った。また、研修においては、下記の視点がポイントとして示された。

 経営改善のためには、次の3つの視点が重要。

  • 一日の業務の流れの可視化…タイムスタディーを作成し、全職員・スタッフの業務内容、時間の使い方を可視化。①業務の優先順位、②自分の業務に割ける時間、③優先業務のための時間の確保、④時間をつくるための行動、の4つを職場全体で検証、実行
  • サービスの棚卸し…今現在提供しているサービスの内容、提供目的、頻度などの見直し。目的意識を持っているか、選択肢と個別性のあるサービスを意識しているか、などを検証
  • 営業の見直し…今現在行っている営業、マーケティング活動内容の見直し。対象地域の居宅事業所には全てアプローチしているか、営業マニュアルを作っているか、などを検証

 そのうえで、経営改善計画・活動計画の見直しに当たり、課題設定やアクションは、今回目指す経営改善目標から逆算した一つのストーリーとなっていて、それを日々のアクションに落とし込めていることが非常に重要であることが認識された。

 今後は、経営改善シートと活動計画の見直し・アップデートを行った上で個別面談を実施し、計画に基づいた具体的なアクションを展開していく。