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〈全国老施協〉
デイサービス事業継続等相談支援「報告会」開催
JS-Weekly No.871
#デイサービス #経営改善 #コンサル
現場と共に学ぶことの大切さなどに気づかされたことが大きい
全国老施協デイサービスセンター部会は3月17日、「令和4年度デイサービス事業継続等相談支援」の報告会をオンライン(Zoom)で開催した。
はじめに、4事業所が1グループに分かれ、それぞれ参加前の状況や参加後の取組、今後の方向性を報告した後に意見交換を行い、各グループとも大変有意義なディスカッションが展開された。
その後、2事業所(北海道のデイサービスセンターほんべつ、岡山県の備前市デイサービスセンター大ヶ池荘)から具体的な報告があった。
まずデイサービスセンターほんべつからは、事業に参加したことで、経営側と現場との対話が増え、事業所全体で課題の共有と確立ができたことや、現場と共に学ぶことの大切さなどに気づかされたことが大きかったと報告があった。
備前市デイサービスセンター大ヶ池荘からは、まずは自事業所を好きになろうと「大好き大ヶ池」とプリントされたユニフォームを作成したり、クッション性が高く、カラフルな靴を履いたりすることで、利用者やその家族、職員の間での話題づくりや職員の足腰の負担軽減につながるなど、プラスαの要素が生まれたことが報告された。
経営改善のポイントは、「ビジョン、目的の共有」「チームで取り組む」など7つ
参加事業所からの報告を受けて、株式会社TRAPEの鎌田大啓氏と全国老施協デイ部会部会長の波潟幸敏氏が本事業の総括を行った。
鎌田氏は、今回参加した事業所の規模や地域はさまざまだが、「登録者が増えない」「稼働率が低い」「人件費率が高い」など、共通する課題を抱えていたと語った。そのうえで経営改善のポイントは、①経営者のコミットメント(参加)、②ビジョン、目的の共有、③チームで取り組む、④対話と「なぜ」の繰り返し、⑤優先順位の明確化、⑥アジャイル(Try&Learn)、⑦小さい変化・成果を大切に、の7つと強調した。
波潟氏は、デイサービスの経営強化・改善を図るために「危機感」と「希望」の2つの共有を図った。特に、デイサービスを取り巻く環境と経営はかなり厳しく、危機的な状況にある中で、「ピンチは現状を変えるチャンスであり、大ピンチは組織を変える大チャンスである」、「何をどうすればよいかが分かれば、多くの事業所が壁を突破できる可能性がある」として、互いの明るい未来と希望のために、会員同士の密な連携を呼びかけた。