最新情報
〈全国老施協〉
「介護現場をガラリと変える?!」イノベーティブ思考でワークショップにチャレンジ 21世紀委員会カントリーミーティング
JS-Weekly No.867
#イノベーティブ思考 #システム思考 #デザイン思考
斬新な発想で現場の問題解決に臨む次世代のリーダーを育成
全国老施協21世紀委員会では、令和4年度カントリーミーティングを開催した(全4回)。「システム思考×デザイン思考」を用いたプログラムと、Zoomとホワイトボードアプリ“miro(ミロ)”を同時使用する研修形式は、同委員会が昨年から取り入れたもの。講師は昨年度に引き続き、広瀬毅氏(合同会社JudgePlus代表)が務めた。
平石朗会長はこのカントリーミーティングについて、「地理的に離れたブロックの会員同士が対面でのワークショップに近い形でミーティングが行えるのはオンラインならでは。会員間でも初対面の方が多いと思う。この機会を今日の学びにとどめず、今後、現場の悩みなどを共有できるような横のつながりを得るきっかけともして欲しい」とした。
21世紀委員会の服部昭博委員長は主旨説明を行う中で、カントリーミーティングとは自由闊達な意見交換ができる場であるとし、「斬新な発想で現場の問題解決に臨むリーダーの育成を目指す。VUCAワールドの時代・危機的時代を乗り切っていくための柔軟な思考ができるよう、次世代を担うリーダーとしての自覚を持って取り組んでいこう」と語った。
システム思考×デザイン思考による「イノベーティブ思考」とは?
今回のワークでは、「システム思考」(物事をシステムとして捉えることで、全体を俯瞰し構成要素の繋がりを意識して可視化・多視点・構造化する)と、「デザイン思考」(問題解決にアプローチする姿勢であり、人に深く共感してニーズや動機を理解、多様性を活かし、できるという信念を持ち、失敗して経験から学ぶ)とを意識してテーマについて考察していく。
令和4年度のテーマは、「見たことも聞いたこともない、介護現場の○○をガラリと変える方法」として「入浴」「食事」「睡眠」「移動」を各ブロックごとにテーマとして設定し、実施した。
参加者は、①Zoomのブレイクアウトルーム機能でチームに分かれ(チームビルディング)、②ブレインストーミングでさまざまな視点を抽出、③親和図を作成、④強制連想法(マトリックス法)で作表しアイディアを絞る、⑤CVCA(顧客価値連鎖分析)、⑥プロトタイピング(妥当性の確認。明日試す方法を考える)の順にグループワークを展開していった。
全国4ブロックで開催
カントリーミーティングは、4ブロックで開催された。
第1回 東北ブロック・四国ブロック
開催日時:令和4年12月9日 13:00〜18:00
テーマ:見たことも聞いたこともない、介護現場の“入浴”をガラリと変える方法
参加者:63人 10グループ
第2回 北海道ブロック・東海北陸ブロック
開催日:令和5年2月8日 13:00〜18:00
テーマ:見たことも聞いたこともない、介護現場の“食事”をガラリと変える方法
参加者:45人 7グループ
第3回 関東ブロック・九州ブロック
開催日:令和5年2月15日 13:00〜18:00
テーマ:見たことも聞いたこともない、介護現場の“睡眠”をガラリと変える方法
参加者:97人 14グループ
第4回 近畿ブロック・中国ブロック
開催日:令和5年2月22日 13:00〜18:00
テーマ:見たことも聞いたこともない、介護現場の“移動”をガラリと変える方法
参加者:55人 7グループ
参加者からは「固定概念にとらわれないような、論理的な考え方を学べ実践の大切さを楽しく学べた。ロジック思考は介護現場職員にも広がることで、新たな気づきや問題解決が可能となると思われる」「ブロックを超えたカントリーミーティングは、普段接することがない他のブロックとの交流を図ることができるため有意義であった」などの感想を頂いた。