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速報(JS-Weekly)

〈全国老施協〉

第11回正副会長・委員長会議(拡大)開催 全国大会を振り返り、次の課題を共有

JS-Weekly No.866

#介護の生産性向上

盛会裏に終わった全国大会。さまざまな人にとっての学びの場に

 全国老施協は2月16日、「第11回正副会長・委員長会議(拡大)」をテレビ会議で開催した。大山副会長は開会のあいさつで、1月26日、27日に開催された「第1回全国老人福祉施設大会・研究会議~JSフェスティバルin栃木〜」(以下、全国大会)について「大変な寒波にもかかわらず、現地参加1000人以上、web参加約400人というのは、大変よい結果だった」とし、大会事務局や現地スタッフなど関係者一同に感謝と慰労の言葉を述べた。

 全国大会については、そのだ修光常任理事も「新型コロナに関しては、まだ落ち着いたとは言えないが、現地では、やはり人と人とのふれあいが大切なのだと感じた。介護現場の状況、抱える問題点について情報発信し、現場の声をあげ続けていかなければ」と語った。

 公務により途中参加となった平石会長は、「現場の議論が反映されている内容で非常に面白かった、楽しく勉強になったという感想をいただいた。委員会や部会の活動報告もありながら、現場の状況を共有し議論する場もある、そういったところが全国老施協のあるべき姿。さまざまな人にとっての学びの場になったと思う」と振り返った。

介護情報利活用の推進について特別講演

 今回は、厚生労働省老健局高齢者支援課の介護業務効率化/生産性向上推進室室長補佐 秋山仁氏が特別講演を行った。テーマは、「介護情報利活用の推進について」と「ケアプランデータ連携システムについて」。

 秋山氏は、介護現場の生産性の向上について、「現場の課題を把握して業務の改善を図るという流れが定着することで、働きやすい現場づくりや働く人のモチベーションの向上につながり、それが介護サービスの質の向上につながる。この流れが循環している」とした。

 また、ケアプランデータ連携システムについては、「介護事業所・従業者の負担軽減のための強力なツール。生産性向上ガイドラインをはじめとする資料やツールによる、生産性向上の取り組みを行うきっかけとしての利用も考えられる。ぜひ活用してほしい」と語った。

 参加者から「生産性向上について、評価する指数があると考えやすいのだが?」という問いには、「各事業所によって、状況も課題も異なるため、国が数字を定めるわけにはいかない。しかし、目安や捉え方などについて、広く意見を聞き、検討していきたい」と答えた。

委員会・部会の活動報告 主要ポイント

経営戦略室
  • アプリのダウンロード件数は2月13日時点で7520件。1月第4週(全国大会開催週)には前週比+60件と大きく上昇。
総務・組織委員会
  • 賛助会員の入会促進に係る取り組みとして、全国大会で周知活動を行った。
広報委員会
  • 介護作文・フォトコンテスト審査結果をHPで公表。応募総数は過去最多の6329件。次年度以降の方向性検討のため、年代別応募数や部門別応募数、属性別応募数等の分析を行った。
特別養護老人ホーム部会
  • 令和4年度老健事業「小規模特養の経営状況に関する調査研究事業」は、アンケート調査・ヒアリング調査の結果を踏まえ、地域密着型特養との比較や地域的要因などさまざまな角度から経営状況を左右する要因を考察。3月の取りまとめに向け検討を進めている。
養護老人ホーム部会
  • 養護老人ホーム職員研修会の第1回取組結果報告会を2月2日に開催し、取り組みの結果や考察、新たな課題などへの対応策を検討。2月20日に第2回を開催予定。
  • 養護老人ホーム都道府県・指定都市懇談会を関東ブロック(1月31日、2月9日)、東海北陸ブロック(2月14日)で開催。
  • 養護老人ホーム被措置者数等調査を実施。2月10日現在の回答状況は78.2%。未回答施設からの回答受付中。
    https://is.gd/2nSJ6K
軽費老人ホーム・ケアハウス部会
  • 事務費補助金改定等調査を実施。2月10日現在の回答状況は以下の通り。
    都道府県:32/47(68.1%)
    指定都市:10/20(50.0%)
    中核市:12/62(29.0%)
    未回答の自治体分を受付中
    https://questant.jp/q/B0U4011E
デイサービスセンター部会
  • デイサービス事業継続等相談支援は6回の集団コンサルを終了し、個別面談を実施中。3月に報告会を都道府県・指定都市代表者会議を兼ねて行うとともに、プロセスレポートを作成し、会員事業所へ情報提供する。
介護人材対策委員会
  • 介護人材確保総合セミナー(オンデマンド)の申し込み受付中(4月14日まで)。配信期間は2月28日から4月28日まで。
外国人介護人材対策部会
  • 外国人介護人材に関するアンケート調査(全会員施設対象)概要。


ロボット・ICT推進委員会
  • 令和5年度事業のデジタル化ボトムアップ支援事業における実地研修要綱について、内容を調整中。
  • 他団体から全国老施協に対する実証施設の登壇依頼については、常任理事会に都度報告し、施設の負担とならないよう検討していく。
研修委員会
  • 令和4年度社会福祉法人会計基準実践的決算講習(オンデマンド配信)の申し込み受付中(5月8日まで)。配信期間は2月17日から5月19日まで。
老施協総研運営委員会
  • 地域包括支援センター職員状況調査では、地域包括支援センターの現状・課題について検討を行う。
  • 認知症ケア推進のための相談支援事業では、認知症ケアにおける事例集作成のための検討を行う。
  • バーセルインデックス評価研修については、次年度早々の開催を目指す。
大会・フォーラム委員会
  • 第1回の栃木大会の現地開催が終了。オンデマンド配信の申し込み受付中(3月23日まで)。
  • 第2回の岐阜大会については、2月27日に現地視察。委託業者の選定等に入る。
21世紀委員会
  • カントリーミーティングを開催。北海道・東北北陸ブロック(2月8日)、関東・九州ブロック(2月15日)、中国・近畿ブロック(2月22日)。
災害対策委員会
  • 令和4年台風15号による被害に関する報告。静岡県より2件、宮崎県より3件、佐賀県より1件の申請を受け、1月11日の常任委員会で承認。
  • 全国老施協DWAT関連事業の登録状況を報告。2月15日現在、1都26県2市より1093人が登録(新規登録:岩手県6名)。