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〈全国老施協〉
管理職向け定着研修を開催 従業員の満足度を高める・離職を減らすためにできることを考える
JS-Weekly No.860
#介護人材の確保 #離職を減らす #人材の定着
密接な関係にある人材の「定着」と「確保」。双方に好影響を与える職場の良好な人間関係の構築
全国老施協は12月16日、「管理者向け定着研修」をオンライン(Zoom)で開催した。人材不足が問題視されている介護業界にあって、現場の管理者として必要なことは何か。株式会社リクルートのHELPMAN JAPANの指導の下、「人材定着」の考え方やマネジメントなどを学び、定着促進活動についての個人ワーク、グループワークを行って、それぞれの事業所における具体案へと落とし込んだ。
厚生労働省や介護労働安定センターの調査(令和3年度)によると、介護職員数の推移では増加が続いており、離職率は近年横ばいの傾向にある。また、離職率自体も医療・福祉で14.3%と平均値であり、飛び抜けて高いわけではないことが分かる。注目したいのは、離職者の勤続年数とその理由だ。2職種(訪問介護員と介護職員)の離職者では、勤続3年未満が約65%であり、最も多い理由が「職場の人間関係に問題があったため」。そして職場での人間関係の悩みや不安、不満などについての調査では、コミュニケーションにまつわるマネジメントや相互理解に関する悩みとなっている。
これらのデータから、入職者に対するフォローに注力し、特に勤続3年未満の離職者を減らすことが、安定した人材確保につながること、そのポイントが「人間関係」であることが見えてくる。
職員の満足度を高めると何が変わる?
職場での良好な人間関係の構築は、職員の満足度(「働いていて楽しい」「やりがいを感じる」など)を高める。そして、職員の満足度が低ければ、良好なサービスは提供できない。
定着につながるポイントは階層別に異なる
HELPMAN JAPANで行っている人材育成・定着研修では、離職防止・定着のポイントを階層別に捉えている。
ワークショップで「定着活動促進シート」を作成。育成・定着に取り組めているか
各々「定着活動促進シート」を作成する。施設全体の取り組みとして、職員間の人間関係構築・職員満足に関わる取り組みができているかを書き出し、問題点や課題を確認する。また、階層別の取り組みについても同様にシートを作成する。続いて、グループワークを行い、お互いのシートの内容について話し合った。
まとめ:介護職員(階層別)の離職防止・定着のポイント
新人層 | 適切な「フォロー」 |
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中堅層 | 「役割認識のズレ」の解消 |
リーダー層 | 「目指す姿」「信念/志」の再確認 |
管理者層 | 「現場理解」や「職員の信頼」のPDCAを回すアプローチの確認 |