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速報(JS-Weekly)

〈政府〉

全世代型社会保障構築会議 全世代型社会保障に向けて論点整理

JS-Weekly No.857

#全世代型社会保障 #子育て支援 #かかりつけ医機能

「全世代型社会保障」の構築のため4つの分野について論点を整理

 政府は11月24日、「全世代型社会保障構築会議」において、国民一人ひとりが将来に希望を持ち、安心して生活できる社会を実現するため、全ての世代が互いに支え合う「全世代型社会保障」の構築を通じて目指すべき社会の将来方向を明らかにすべきではないか、という観点から、次の4つの分野について論点整理を行った。これらの論点整理を基に年末に報告書をまとめる方向である。

  • 「こども・子育て支援の充実」では、仕事と子育ての両立支援に関わる課題や支援策等
  • 「働き方に中立的な社会保障制度等の構築」では、勤労者皆保険の実現に向けた課題や、非正規雇用の方々を取り巻く課題の解決や労働移動の円滑化のために必要となる方策等
  • 「医療・介護制度の改革」では、医療保険制度、医療提供体制、医療分野におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)、介護保険
  • 「地域共生社会づくり(住まいの確保等)」では、独居の高齢者や生活困窮者が、地域社会とつながりながら、安心して日常生活を送ることができるよう、生活維持のための基盤となる「住まい」の確保に向けて必要となる施策を積極的に展開する必要性

「こども・子育て支援の充実」では、時短勤務への給付の仕組みなどを提示

 上記論点の中でも、「こども・子育て支援の充実」に関して、仕事と子育ての両立支援のために、次のような支援策を構築すべきとした。

  • 育児休業後の円滑な職場復帰のため、あらかじめ保育の枠を確保できる入所予約システムの構築
  • 子育て期における長時間労働の是正や、テレワークなどを組み合わせた柔軟な働き方を選択できる仕組み
  • 子育て期における柔軟な働き方の選択肢を広げられるよう、希望する人が時短勤務を選択しやすくする給付の創設
  • 自営業者やフリーランス・ギグワーカー等に対する育児期間中の給付の創設

「かかりつけ医機能」は地域ごとにその機能を把握できる仕組みに

「医療・介護制度の改革」では、今後の高齢者人口のさらなる増加を見据え、「かかりつけ医機能」が発揮される制度の整備は不可欠であるとして、次のような論点を挙げた。

  • 医療機関は自らが有する「かかりつけ医機能」について、住民に情報提供を行うとともに、自治体がその機能を把握できるようにする仕組みとする
  • 幅広い診療・相談に加え、在宅医療、介護との連携機能を併せ持つ医療機関を自治体が把握でき、患者が的確に認識できるような仕組みとする

参考資料