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速報(JS-Weekly)
〈厚生労働省〉
「保健医療分野AI開発加速コンソーシアム」を開催 介護AI機器の社会実装に向け、課題をヒアリング
JS-Weekly No.852
#AI機器 #介護ロボット
介護ロボットなどの社会実装が進まない理由は、人的問題と制度的問題の2つ
厚生労働省は10月20日、「第15回 保健医療分野AI開発加速コンソーシアム」をWeb開催し、介護分野におけるAI(機器)の研究開発や社会実装について、本田幸夫氏(東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センター特任研究員)ら参考人にヒアリングを行った。
本田氏は、介護ロボットなどの研究開発や商品化は成果を上げているものの、介護現場への普及にはつながっていないと指摘する。社会実装が進まない理由として、以下の2点を挙げている。
- 人的問題…介護職員等が受ける教育カリキュラムに工学技術関連が盛り込まれていないため、技術や安全性に対する不安がある
- 制度的問題…介護報酬が廉価なため、費用面での支援が不十分である
コンソーシアムの釜萢敏委員(公益社団法人日本医師会常任理事)は本田氏の指摘に対し、介護ロボットの普及が進むには、介護サービスの提供者と利用者の双方がメリットを感じることが前提との見方を示した。費用面の支援についても、介護ロボットが継続使用できるような報酬体系にすべきと語った。