最新制度解説

速報(JS-Weekly)

〈テクノエイド協会〉

福祉用具等の安全利用に関する「事故及びヒヤリハット情報」を収集

JS-Weekly No.839

老健事業「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の一環として

ポイント

① 福祉用具等の使用にかかわるヒヤリハット情報提供を呼びかけ

② 情報を事例化し情報発信。事故などを未然に防止


事例を作成・発信することで介護現場での事故や怪我などの発生を防ぐ

 公益財団法人テクノエイド協会は7月15日、 高齢者介護関係の事業所団体に向けて、「福祉用具等の安全利用に関する事故及びヒヤリハット情報」の収集について、会員に対する周知と情報提供への協力を求める文書を発出した。

 当該情報の収集は、厚生労働省老健局からの受託事業として実施している「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の一環として行う。

 近年、在宅・施設を問わず、福祉用具等の利用機会が増加しており、安心・安全な利用推進に関する取り組みが求められている。テクノエイド協会では、介護現場における事故や怪我などの未然防止を目指し、収集した情報に基づいて事例を作成し、情報発信を行う。

明らかな整備不良などを除き、製品に起因しない事故及びヒヤリハットが対象

 情報提供の依頼対象は、居宅の介護サービス事業者。直近6か月(令和4年1月~6月)以内に発生した事故及びヒヤリハット情報について、提供シートを用いて提出する。

(提供シートは、http://www.techno-aids.or.jp/robot/jigyo.shtml#tab44_detial からダウンロード)

提供シートの画像

対象とする福祉用具等の範囲は次の通り。
  • 介護保険において福祉用具貸与・特定福祉用具販売の対象となっている福祉用具
  • ロボット介護機器の開発重点分野に該当し、実用的に使用している介護ロボット
  • 高齢者の日常生活の便宜を図るための用具、介護を行う者の負担の軽減を図る用具 
本事業における事故及びヒヤリハット情報の定義は次の通り。
  • 製品に起因しない事故及びヒヤリハット(ただし、明らかに製品の整備不良や経年変化等によるものの場合は含む) 
  • 事故や怪我につながるような危険な使い方及び場面、事象等
  • 事故や怪我は発生していないが、起こる可能性があるもの
  • 福祉用具等の単体に限定せず、高齢者の生活介護の全般から、事故等につながる恐れがあるもの
  • 誰もが感じる危険な使用方法や使用場面、適用状況など
  • 大きな事故を未然に防ぐため、介護現場で共有すべきと考えるもの
  • 福祉用具等の破損や紛失、盗難は除くこととするものの、それらの事象から怪我につながる危険性があるものは含める
受付期間 :
令和4年7月15日~令和4年8月20日
受付先:
テクノエイド協会 企画部 谷田・松本
電子メールアドレス:robocare@techno-aids.or.jp
問い合わせ:
公益財団法人テクノエイド協会 企画部 谷田・松本
〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ4階
電話番号:03(3266)6883
【参考事例】

車いすの画像

ベッドの画像

車いすと移乗の画像

※なお、テクノエイド協会では、上記期間終了後も情報収集は継続して受け付けている。