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速報(JS-Weekly)

障害物の形によるまたぎ越し動作を比較

▶若年者と高齢者で障害物をまたぐ際の足の軌跡に違い

 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターは8月25日、プレスリリース「障害物の『形』に応じて足の軌跡は変わる?―若年者と高齢者のまたぎ越し動作を比較―」を公表した。日常生活では、道路の縁石やコードカバーなど、形や大きさの異なるさまざまな障害物をまたぐ必要があり、つまずかないためには、その高さだけでなく、形状や縁の位置などの特徴を捉え、それに応じて足の動きを調整することが重要となる。そこで、若年者と高齢者の、形状の異なる障害物をまたぐ際の足の軌跡を比較した。

【実験の概要】

資料:東京都健康長寿医療センターHP

 若年者の場合は、アーチ型障害物と比べて矩形障害物をまたぐ際、先に障害物を越える足をより高く持ち上げ、早い段階から足の軌跡を調整していたことが分かった。障害物の高さや奥行きだけでなく、矩形障害物にある明瞭な垂直面への接触を避けていた可能性がある。高齢者の場合は、統計学的に優位な差は見られなかった。矩形障害物の場合は、垂直面に足が接触すると、足の前方への動きが妨げられる可能性があるため、形状の違いに応じて足の軌跡を調整することは、障害物との接触を避ける上で重要だと考えられる。高齢者は、矩形障害物の「縁」を、足の軌跡を変えるほど大きな危険として捉えていなかった可能性がある。

 同センターは、本研究について、高齢者の障害物の特徴に応じた調整の仕方が若年者とは異なる可能性を示しており、今後、より多くの対象者を調査するとともに、視線や障害物の認識や実際の接触・つまずきとの関係を検討することで、高齢者にとって安全な歩行環境や障害物の形状を考える上での基礎的知見につながることが期待されるとしている。

 

(参考資料)https://www.tmig.or.jp/research/news/nid00001438.html