介護のかたち

介護のグルメ

米粉を使って優しい味わいに

鶏肉団子のホワイトシチュー

2023.01 老施協 MONTHLY

寒い季節に食べたくなるのが体を温めてくれるシチュー。米粉を使用することで、サラッとしているけどまろやかな味わいに。旬の野菜を使って栄養たっぷりな一品を作ってください!


栄養を逃さず体もぽっかぽか
野菜も鶏肉もたっぷり味わえるシチュー

鶏肉団子のホワイトシチュー

小麦粉やルウの代わりに米粉を使ってまろやかに

 寒い季節に体を温めてくれ、素材の栄養を残さず食べられるシチュー。今回、市販のルウや小麦粉の代わりに米粉を使ったホワイトシチューを教えてくれたのは、介護食アドバイザーの渡邉未央さん。

渡邉「米粉は、私たちが食べている白米を粉状にすりつぶしたもので、グルテンフリー食材として最近注目を集めています。バターを使用するためこってりとした印象になる通常のシチューと違って、優しいまろやかな味わいになるのが特徴。また水に溶けやすいため、ダマになりにくく、手軽に作ることができます」

 野菜も煮込むことで軟らかく食べやすくなるのがシチューの魅力。

渡邉「にんじんやカブなど野菜に多く含まれるビタミンB群とビタミンCは水に溶けやすいですが、シチューなら煮汁ごと摂取するので野菜の栄養成分を効率よく摂取できます。食べやすくするため、一口サイズにカットするのがオススメです」

 鶏肉もひき肉を使って団子にすることで食べやすいように。

渡邉「ひき肉を使って団子にすることで咀嚼力が低下した方も食べやすいです。また鶏団子からだしが出るので、少量の塩だけで味がまとまり、ヘルシーな一品になります」

One Point

マッシュルームの代わりに手軽に手に入るしめじなどを使ってもOK。きのこ類を加えるとうま味成分が増え、少量の調味料でしっかりとした味わいになります。

渡邉未央

渡邉未央

Profile●わたなべ・みお=フードコーディネーター、料理研究家。「食を通じて人々をHAPPYに」という信念のもと、アイデアあふれる簡単&楽しい料理を提案。工夫を凝らした家庭料理や見る人を楽しませるパーティー料理が得意。テレビ・雑誌に出演するほか、企業のレシピ開発なども手掛ける


撮影=高嶋一成╱取材・文=玉置晴子