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介護のグルメ

きのこのうま味たっぷり

本格ビーフシチュー

2023.11 老施協 MONTHLY

食べたら体が温まる冬の定番メニューのビーフシチュー。
今回は、財布にも優しいリーズナブルな切り落とし肉を使用して、時短で食べやすいものに。クリスマスメニューとしても活躍します!


きのこのうま味がアクセントに!
切り落とし肉で時短&食べやすいビーフシチュー

牛肉ときのこがたっぷり みそが隠し味のシチュー

 寒くなり、シチューがおいしい季節に。今回、介護食アドバイザーの渡邉未央さんに教えてもらったのは、本格的なのに時短で、高齢者も食べやすいビーフシチュー。

渡邉「圧力鍋で煮ることで煮込む時間もかなり短縮しています」

 牛肉は、高タンパク質でミネラル豊富な上、ビタミンB12が豊富で貧血を予防してくれるため、高齢者が取りたい食材の一つ。

渡邉「ブロック肉だと2~3時間は煮込まなくてはいけないし、スジが残ってかみ切れないなんてことも。今回は薄切りにされた切り落とし肉を使用しているので食べやすい上、玉ねぎと赤ワインで漬け込むことでかなり軟らかくなっています。咀嚼力が低下した方でも食べやすいと思いますよ」

 食物繊維やビタミンが豊富なきのこを使用して、うま味をプラス。

渡邉「きのこは嚥下力が低下した方には食べにくい食材ですが、ペーストにすると栄養をそのまま取ることができます。焼き目をつけることで香ばしさも味わえます」

 さらに減塩みそが隠し味に。

渡邉「減塩みそを入れるとコクが出る上、どこか懐かしくて親しみやすい味になりますよ」

One Point

にんじんや玉ねぎは圧力鍋で煮ることで食べやすい軟らかさに。じゃがいもは最初から入れると煮崩れするので、圧力をかけ終えた後に加えてください。

渡邉未央

渡邉未央

Profile●わたなべ・みお=介護食アドバイザー、料理研究家。「食を通じて人々をHAPPYに」という信念のもと、アイデアあふれる簡単&楽しい料理を提案。工夫を凝らした家庭料理や見る人を楽しませるパーティー料理が得意。テレビ・雑誌に出演するほか、企業のレシピ開発なども手掛ける


撮影=高嶋一成╱取材・文=玉置晴子