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福祉用具に係る重大製品事故について
#福祉用具 #事故・ヒヤリハット
▶11件の新しい「事故・ヒヤリハット」の事例を追加・見直し
厚生労働省は8月18日、福祉用具「事故・ヒヤリハット」情報を公開した。8月20日時点での事例は421件、うち令和7年度に追加・見直しされた新しい事例は11件となっている。
近年は在宅・施設を問わず、「福祉用具や介護テクノロジー(以下「福祉用具」)」を利用する機会が増加している。この福祉用具「事故・ヒヤリハット」情報は、福祉用具および介護テクノロジーの利用にかかわる事例を収集し、消費者庁公表の福祉用具に係る事故情報や製品評価技術基盤機構より公表されている福祉用具に係る事故情報、さらに都道府県の協力を得て市町村や介護施設等から収集したものを事例情報として加工したものである。
ヒヤリハット情報サイトでは、利用シーンや利用場所、介護保険の種目、介護テクノロジーのカテゴリから事例を検索することができるようになっている。今年度に入ってからの事例では、
・認知症徘徊感知機器とナースコールの接続を忘れ、徘徊に気づくのが遅れた
・床ずれ防止用具の内側に架けられたエアマットのモーター部に足が接触、火傷のような症状が出る
・機械式浴槽が上昇した際に、反対側で洗身していた利用者の脚を挟んでしまった
・運転席から操作した電動スライドドアに利用者の手を挟んでしまった
・移動用リフトで腋下に入れたパッドの挿入が不十分で外れ、転倒しそうになったなどの事例が報告されている。
福祉用具は高齢者の自立を支援し、介護者の負担を軽減するものとして、極めて有用なものだが、誤った使い方や、利用者の身体能力と用具の不適合等から、一歩間違えば大きな事故を招く恐れもある。このヒヤリハット情報を関係者が共有することにより、介護現場で起こる可能性のある事故や怪我などを未然に防止することを目的としている。
(参考資料:https://www.techno-aids.or.jp/hiyari/search.php?mode=year&p=1)