最新情報
速報(JS-Weekly)
通所介護の4割が赤字、経営状況に厳しさ
#2023年度 通所介護の経営状況に関するリサーチレポート #独立行政法人福祉医療機構 #WAM
▶福祉医療機構が2023年度リサーチレポートを公表、収益確保に課題感
独立行政法人福祉医療機構(WAM)は6月27日、「2023年度 通所介護の経営状況に関するリサーチレポート」を公表した。このレポートは、同機構の福祉医療貸付事業の債権管理の一環として、融資先から提出された財務諸表等を基に毎年実施されている調査である。
今回の報告では、2023年度における通所介護事業所の経営状況について、サービス活動増減差額比率や黒字・赤字の割合などが詳細に分析された。その結果、全体の4割以上の事業所が赤字であることが明らかとなった。
また、事業所規模別の分析では、利用率や報酬加算の取得状況により、サービス活動増減差額比率に差が出ていることが示された。大規模事業所に比べ、小規模事業所では加算取得の難しさなどが影響して経営的に厳しい状況にあるとみられる。
さらに、開設経過年数による差も明確となっており、「開設後25年以上」の事業所ではサービス活動増減差額比率が最も低く、半数以上が赤字であることが判明した。赤字の要因としては、利用率の低さであることが分析されている。