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「シルバー人材センターが仕事としてフレイル予防を担う」取組
#シルバー人材センターが仕事としてフレイル予防を担う #高齢者の健康づくり #高齢者の仕事にする #事業モデルの可能性
東京都健康長寿医療センター研究所・社会参加とヘルシーエイジング研究チームは、平成30年より埼玉県シルバー人材センター連合本部と協働し、「シルバー人材センターの会員が仕事として対価を得ながらフレイル予防教室の運営を担う」という事業モデル普及のための実践研究を行ってきたが、今4月にその可能性を確認できたと公表した。同研究チームでは、これまで「運動、栄養、社会参加」がフレイルの予防・改善に向けた有効な手段の一つであることを明確化し、それらに働きかける複合的な予防プログラムの開発・効果検証を行ってきた経緯がある。
今回は埼玉県内全58のシルバー人材センターを対象に①運動・栄養・社会面に働きかける教室プログラム・教材の提供②フレイル予防サポーター養成研修(全3回/年)③事業に関する情報交換会(1回)④事業実施に関する相談支援を5年間にわたって行った。その結果、59%のセンターが事業実施に至り、40%のセンターがフレイル予防サポーターへ対価が支払われる形で事業を実施できた。さらにこのうち、75%のセンターが2年以上事業を継続できたことから、広がりや継続性という面で「非専門家であるシルバー人材センターの会員が仕事として教室運営を担う」という同モデルの普及の可能性を示唆していると結論づけた。
同モデルは、地域におけるフレイル予防の担い手が増える、高齢者にとって魅力のある就業機会の創出につながるといった波及効果が期待できるとして、研究チームは他地域への普及を目指すとしている。
(参考資料:https://www.tmghig.jp/research/release/2025/0418.html)