「介」という字には「間でとりもつ」「たすける」という意味があります。
尊いお仕事をされている皆さまのこころとこころをつなぐヒントになれば幸いです。

　私たちは、慢（比較をする）の心を持っています。比較をする理由は優越感を味わいたいからです。「私は認められたい」「あの人よりマシだ」と思いたいのです。そこで、評価されたら優越感が得られますが、評価されなければ身体から３つの煩悩が出てきます。それが三毒の煩悩といいます。

1 貪欲（とんよく）＝ほしいという欲

2 瞋恚（しんい）＝怒りと嫉妬

3 愚痴＝事実を誤解する妄想

　さて私がアナウンサー時代、あるタレントさんの家に取材に行ったことがあります。すると部屋には膨大な化粧品、痩身の器具、コンプレックスを克服する本が大量に置かれていました。

　私たちは能力があり幸せそうな人を見ると「簡単に得られている」と錯覚してしまうのです。それが愚痴（真実を誤解する妄想）です。しかし、彼女は表向きは気楽に生きているように見せて、陰では相当の努力をしていたのです。

　だから、そんなに他人の幸せを妬むなら、自分もその人と同じように笑顔を振り撒き、幸せを呼び込んだらいいのです。

　自分にしかできない役目があります。それを喜びをもってやっていきませんか？あなたの心に花が咲くことでしょう。