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かかりつけ医機能の報告書作成と制度施行に向けた準備
#かかりつけ医機能が発揮される制度 #厚労省分科会が議論報告
厚生労働省の「かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会」(座長=永井良三・自治医科大学長)は、昨年11月からの議論をまとめた報告書を作成した。この報告書は、かかりつけ医機能の具体的な内容や医師研修の充実について記載されている。かかりつけ医機能報告制度は来年4月から施行され、都道府県知事が医療機関に報告を求める内容が詳述されている。
かかりつけ医機能の具体的な報告項目
かかりつけ医機能には、「1号機能」と「2号機能」があり、まず「1号機能」について医療機関に報告が求められる。1号機能は、継続的な医療を要する者に対する発生頻度が高い疾患に係る診療や日常的な診療を総合的かつ継続的に行う機能を指す。1号機能が確認された医療機関には、「2号機能」として通常の診療時間外対応や在宅医療などの報告も求められる。これらの内容は知事により公表され、地域に必要な医療機能が確保されるよう検討される。
機能確保に向けた医師教育と研修の充実
報告書には、機能確保のために必要な医師教育と研修についての提案も含まれている。大学の医学教育にかかりつけ医機能を担う医師の育成プログラムを組み込み、地域での研修体制を構築することが提案されている。また、各学会でも若手医師のキャリアパスの一端として、専門的な教育活動が行われる予定。
ガイドラインと好事例集の作成
厚労省は、制度の円滑な施行に向けてガイドラインの取りまとめや好事例集の作成、自治体向け研修・説明会の開催、普及啓発用資材の制作などを進める予定。これにより、かかりつけ医機能の制度が確実に実施され、地域医療の充実が図られることが期待されている。
参考資料:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei_335126_00008.html