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速報(JS-Weekly)

第4回正副会長・委員長会議報告  

#コンプライアンス対策

 7月17日、第4回正副会長・委員長会議に先立ち行われた講演では「コンプライアンス対策としての組織マネジメント」と題して、早稲田大学人間科学学術院教授・松原由美(福祉経営博士MBA)より講演があった。

 コンプライアンス研修は、介護施設における法令遵守の重要性と具体的な実践方法についての知識を提供することを目的としている。研修は、介護施設の運営者や職員が法令を確実に守り、安心・安全なサービスを提供するための指針を示している。

講演の主な内容

1.法令遵守の重要性

 介護施設における法令遵守は、利用者の権利を守り、安心してサービスを利用できる環境を提供するために欠かせないもの。研修では、法令を遵守することの意義と、それが施設運営に与える影響について詳細に説明された。

2.具体的な事例

 過去に発生した法令違反の事例を紹介し、それらの事例が施設や利用者に与えた影響、法的な処分、社会的信用の失墜などについて解説した。これにより、法令違反がもたらすリスクを具体的に理解することができる。

3.コンプライアンス体制の構築

 効果的なコンプライアンス体制の構築方法について、内部監査や外部監査の役割、コンプライアンス委員会の設置、職員の役割と責任の明確化などが紹介された。また、定期的な監査やチェックリストの活用方法も説明され、実践的な体制づくりが推奨されている。

4.職員教育

 職員一人ひとりが法令遵守の意識を持つことが重要であり、そのための教育と研修が不可欠。研修では、定期的な教育プログラムの策定と実施方法、法令改正時の迅速な情報共有、問題発生時の対応策などが具体的に示された。

 本講演を通じて、介護施設の運営者および職員は法令遵守の重要性を再確認し、日常業務において具体的なコンプライアンス体制を確立するための知識とスキルを習得することが求められている。これにより、利用者に対するサービスの質を向上させ、施設全体の信頼性を高めることが期待されている。