最新情報

速報(JS-Weekly)

〈全国老施協〉

「令和5年度介護人材定着研修(管理者向け)」開催

JS-Weekly No.907

#介護人材確保 #職場定着 #管理者 #従業員満足度

人材定着と人材確保は、職場の良好な人間関係の構築が鍵

 全国老施協は12月6日、「令和5年度介護人材定着研修(管理者向け)」を開催した。株式会社リクルートのHELPMAN JAPANプロジェクトと連携したプログラムにより、介護人材の職場定着を進めるための人材の育成、従業員の満足度を高めるための実例紹介などの情報提供が目的。ほぼ1日の長丁場にもかかわらず、16人の参加者が個人ワークやグループワークに臨んだ。

 開会にあたって、介護人材対策委員会の西山宏二郎委員長は「HELPMAN JAPANがこれまで取材した事例も取り上げるので、職場定着について理解を深め、新たな知見を広げてもらいたい」と参加者にエールを送った。

管理者等へのフォローポイントは、自身の役割、職員との信頼づくりの見直しなど

 プログラムは、①人材の確保・定着状況と職員間の人間関係構築の重要性、②従業員満足度を高めるための「4つの観点」と実例紹介、③職員のタイプ(特性)を知り、関わり方を考える、④面談アプローチ手法について、⑤各階層別の定着・マネジメントポイント、⑥HELPMAN JAPANの取材記事よりトピックス事例紹介という流れで進められた。

 まず、介護業界の現状(介護人材の必要数、離職率、離職の理由など)を再認識。人材定着と人材確保は密接な関係にあり、両者をセットとして考える(①)。従業員満足度につながる影響度の高い項目は「職場における連帯感」「仕事の成果」「仕事の特性」「仕事の質」の4つ(②)。職員の性格を4つのタイプに整理し、仕事の任せ方やコミュニケーションの取り方を変える(③)。面談の際の心構えや座る位置、質問の手法などを理解した上で実施する(④)。新人介護職員、中堅職員、リーダー、管理者・施設長ごとに陥りやすい課題を提示し、各階層別に離職防止・定着に向けたフォローポイントを解説(⑤)。県や国などからの外部評価を取り入れた結果、職員のモチベーションがアップし定着強化につながった事例、「見守りシステム」の積極的な活用により、夜勤スタッフの負担が軽減した事例など、従業員満足度につながる事例を多数紹介(⑥)。

 最後に、法人施設全体、階層別に、育成・定着に向けた取り組みを振り返りながら「定着活動促進シート」を作成。グループワークでは、作成したシートの内容をメンバー間で共有し合い、成果として持ち帰った。

 本研修は、令和5年12月20日(水)〜令和6年2月14日(水)の期間でオンデマンド配信を行う。