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速報(JS-Weekly)

〈全国老施協〉

「令和5年度介護人材定着研修(中堅介護職員向け)」開催 介護人材の定着に向けて—介護人材対策委員会

JS-Weekly No.901

#介護人材 #中堅介護職員 #リーダーの役割

キーワードは「役割」。グループワークを通しリーダーの立場を疑似体験

 全国老施協は10月13日、「令和5年度介護人材定着研修(中堅介護職員向け)」を開催した。株式会社リクルートのHELPMAN JAPANプロジェクトと連携したプログラムにより、日常業務の現場への新しい「視点」、自分に求められる「役割」、今後の取り組み「チャレンジ」を考える。参加対象は、今後リーダーとなる、またはリーダーとしての経験が浅い中堅介護職員。ほぼ1日の長丁場にもかかわらず、約35人の参加者が個人ワークやグループワークに臨んだ。

 開会にあたり、介護人材対策委員会の西山宏二郎委員長は「介護現場の問題点の解決やより良い介護の提供を目指し、グループワークなどを取り入れた研修を階層別に行っていく。どの現場でも苦労しているのが介護人材の不足。ぜひ現場の声を寄せてもらい、今後の活動に反映させたい」と語った。

自分の強み・弱みは? チームの問題点は? 問題点解決に向け何をどうする?

 プログラムは、①役割を考える、②視点を変える、③期待を考える、④今後に向けて、という流れで進められた。

 まず、中堅介護職員に求められる役割を4つの領域(日常業務の遂行、業務プロセスの改善、チームワークづくり、人材の育成・定着)に分けて考える(①)。続いて、介護付き有料老人ホームを舞台とした具体的な事例(服薬忘れ、パートスタッフの不満、ご家族からのクレーム)について、管理者の立場に立って、原因やその背景となった問題点、具体的な解決策を検討(②、③)。活発な意見交換がなされたグループワークでは、異なる捉え方や解決に向けての考え方など、新たな気付きが生まれた。

 最後には、グループのメンバーで、ワークを通じて感じられた「どんな強みがあるか」「期待すること」など互いを評価。それを踏まえ、実際の現場で今後担いたい・広げたい役割や内容、1か月間の具体的な目標をまとめて「役割拡大チャレンジシート」を作成(④)し、成果として持ち帰った。