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特集(制度関連)
介護業界のために尽力された足跡を振り返る
そのだ修光先生のあゆみ
2022.08 老施協 MONTHLY
7月に参議院議員の任期を満了されたそのだ修光先生が、介護福祉の現場にもたらしてくれた大きな功績を振り返る
(左)前参議院議員 全国老人福祉施設協議会 常任理事 そのだ修光
(中央)前内閣総理大臣 菅 義偉
(右)全国老人福祉施設協議会 会長 平石 朗
介護福祉の現場職員と政治の架け橋として尽力
’16年から当協議会常任理事を務められているそのだ修光先生が、この7月25日をもって、6年間の参議院議員任期を満了された。
現在の日本では人口減少と高齢化に伴い、運営状況が逼迫する介護現場も増えつつある中で、そのだ先生は介護福祉のプロとして、現場と政治の架け橋となるべく活動をされてきた。
数ある功績の一つとして、平成30年度に0.54%、令和3年度に0.70%と、2度の介護報酬改定でプラス改定実現に寄与されたことが挙げられる。加えて介護職員等特定処遇改善加算の創設など、介護職員の処遇改善補助金の充実を果たし、介護職の月収は6年前と比べ平均で4.5万円ほどアップ、現場のサポートにも尽力された。
また、コロナ禍においても、国民の命と生活を守ることに奮闘された。福祉と医療との連携体制の強化をはじめ、日本がOECD諸国の中でも死亡率を低く抑える結果をもたらした。さらに新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(介護分)を予定より大幅アップの4132億円を実現、全ての現場職員に慰労金を支給した。
他にも近年の急な気候変動による災害対策、さらには鹿児島・奄美の世界遺産登録の実現など、介護現場にとどまらずさまざまな功績を残されたそのだ先生。この場を借りて心より感謝を申し述べたい。
そのだ修光先生活動年表
- 1996年
- 自由民主党公認で鹿児島2区から衆議院選挙に出馬、当選。党の社会部会において介護保険法の立法化などに取り組む
- 2016年
- 自由民主党公認、比例代表で参議院選挙に出馬、当選。厚生労働委員会等に所属。全国老施協常任理事に就任
- 2018年
- 介護報酬改定にて前回の-2.27%から+0.54%を実現
- 2019年
- 特定処遇改善加算の創設。介護職の月収は6年前と比較して、平均約4.5万円の増加を実現
- 2021年3月
- 令和2年度予算案にて地域医療介護総合確保基金のメニュー充実を実現。介護分公費824億円を確保。また介護人材分公費では124億円を確保
- 2021年6月
- 第二次補正予算にて新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(介護分)が予定されていた1500~2000億円程度から4132億円への大幅アップを実現。介護現場の職員全員に慰労金を支給
- 2021年12月
- 介護報酬改定にて+0.70%を実現し、給付費784億円に決定。マイナス改定が続いた中で2回連続のプラス改定
全国老人福祉施設協議会 平石 朗会長より
ごあいさつ
そのだ修光先生の6年間にわたる多大なご尽力に心より御礼申し上げます
このたび、第26回参議院通常選挙において当会で擁立したそのだ修光常任理事(参議院議員)が残念ながら当選することができませんでした。全国の皆さまのご協力により9万3380票を獲得しましたが、比例代表のボーダーとなった約11万8000票に及びませんでした。会長として深くお詫び申し上げます。
そのだ常任理事(参議院議員)にご支援いただいたこの6年の間、未曽有の新型コロナウイルス感染拡大など、介護現場には厳しい状況が続きましたが、その中で2回連続の介護報酬プラス改定や慰労金対応など、そのだ先生には多大なご尽力を頂戴しました。改めて心より御礼申し上げます。
なお、このたびの選挙戦にあたり、皆さま方の連日のご奮闘、ご協力、誠にありがとうございました。長きにわたるご努力が実を結ばなかったことは誠に残念ですが、改めて深謝申し上げます。