色鮮やかなトマトが元気と食欲を引き出す煮込み料理。
野菜のうま味がたっぷり入っていて栄養満点の一品です。
和風の味が親しみやすい 圧力鍋を使うので時短で作れるのも魅力ですよ。

野菜と鶏肉のうま味がたっぷり 口に入れたらホロっと崩れる柔らかさ

素材のうま味が調味料 野菜の甘さを味わおう！

栄養価が高く程よい酸味と鮮やかな色が食欲をそそる旬の野菜トマト。「今回は手軽で時短にもなるトマト缶を使いましたが、生のトマトを使用してもＯＫ。煮込むとより甘さが出て、酸味もまろやかになります」と教えてくれたのは料理研究家の渡邉未央さん。

渡邉「水溶性の栄養も逃さない煮込みは野菜料理の定番。今回は、アクセントでしょうゆを入れましたが、基本、トマトとえのき、鶏肉などの素材のうま味だけで味付けをしています。中でもえのきはうま味成分がたっぷりの食材なので、隠し味としてかなり役立ちます」

時間のかかる煮込み料理は、圧力鍋を使用するのがオススメ。

渡邉「素材を柔らかくしっかりと味を染み込ませたいとき、鍋でコトコト煮るのは大変。圧力鍋があると時短なのにかなり柔らかく調理ができます。鶏肉はホロッと崩れる柔らかさになっているので、咀嚼力が低下している方も気軽に食べられると思います。全ての食材を同じタイミングで入れるのではなく、ズッキーニなど食感を楽しみたいものは後入れに。ひと手間ですが、食べたときに食感の違いを感じられるはずです」

渡邉未央

Profile●わたなべ・みお＝フードコーディネーター、料理研究家。「食を通じて人々をHAPPYに」という信念のもと、アイデアあふれる簡単＆楽しい料理を提案。工夫を凝らした家庭料理や見る人を楽しませるパーティー料理が得意。テレビ・雑誌に出演するほか、企業のレシピ開発なども手掛ける

撮影＝磯﨑威志╱取材・文＝玉置晴子