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入院早期の食物に係る窒息死亡事故、再発防止を提言
▶リスク保有把握や適切な食形態の選択と確認、体位調整などの徹底を
一般社団法人日本医療安全調査機構(医療事故調査・支援センター)は8月21日、「入院早期に発生した食物による窒息に係る死亡事例の分析」を公表した。
対象事例は、平成27年10月~令和7年2月に報告された、食物による窒息に関連した死亡事例39例のうち、入院初日に発生した7例と、入院5日までに発生した6例の計13例とし、詳細な分析により再発防止に向けた6つの提言を行った。
<入院に伴う食物による窒息の危険性>
入院原因となった病態や安静度の制限による食事環境の変化に加え、加齢や基礎疾患による身体機能低下が、食物による窒息リスクを高める。入院前の食生活(食形態、食べ方)、入院原因となった病態、入院前後の認知機能の変化を踏まえ、総合的に窒息の危険性を検討する。
<入院時の食形態の選択>
窒息リスクに関連する情報がある場合は、食形態のレベルを入院前よりも下げる必要があるか検討する。嚥下調整食が導入されている場合は活用する。
<選択した食形態の確認>
窒息リスクに関連する情報がある場合は、食事の食べ方を観察し、選択した食形態が患者の摂食嚥下機能に適しているか確認する。
<摂食時の体位調整>
リクライニング位で食事をする場合は、頭頸部が軽度前屈となる姿勢に調整することが望ましい。
<窒息発見時の対応>
食事中にチョークサイン、発声不能、咳嗽不能、吸気性喘鳴、顔面蒼白やチアノーゼなどがあれば窒息を疑い、直ちに応援を要請するとともに、5分以内に背部叩打法や腹部突き上げ法などによる気道異物除去の応急手当を行う。
<食事オーダリングシステムの設定>
食事オーダリングシステムを導入している医療機関は、自動的に「常食」がオーダーされないようにシステムを設定することが望ましい。
(参考資料)
https://www.medsafe.or.jp/teigen/teigen22.pdf