こころとからだ
こころの橋わたし
〈お悩み 18〉苦手な同僚と二人きりの 夜勤は会話も続かないので 思考も停止気味。 大事な申し送りさえ おざなりになっていそうで 不安です。

「介」という字には「間でとりもつ」「たすける」という意味があります。
尊いお仕事をされている皆さまのこころとこころをつなぐヒントになれば幸いです。

お悩み
苦手な同僚と二人きりの夜勤は
会話も続かないので 思考も停止気味。
大事な申し送りさえ
おざなりになっていそうで 不安です。
↓
妙慶
雑談などしなくても
それぞれが自分の仕事に集中して
共に介護を支えていれば
それもりっぱなコミュニケーションです。
介護職という責任の重い現場をかかえ、苦手な人と二人きりの夜勤はつらいでしょう。そのうえあなたは、苦手な相手とぜったいに雑談をしなくてはならないと思い込んでいませんか? それが苦手意識を強めているのかもしれません。
でも、それぞれが自分の仕事に集中し安心安全なケアを共に支えているなら、必要最低限のやり取りしかなくても、それもりっぱなコミュニケーションのひとつなのです。「申し送りのことが心配」とありましたが、事前にメモに書いておいてはどうでしょう。口頭で言いにくくても、書いてあることで安心できますし、伝え漏れも防ぐことができます。
人間関係で無理をしすぎると、仕事自体がつらくなります。「この人とは距離を取りながら関わる」と思いながら力をぬきましょう。それでもつらいときは、職場の上司に相談することも大切です。
親鸞聖人という僧侶は、どんな人も悩みや迷いをすべて抱えている「煩悩具足(ぼんのうぐそく)の凡夫(ぼんぷ)」であるとおっしゃいました。相手の言葉や感情に振り回されることなく「今日も、誰もが無事でありますように」と合掌していきましょう。心が落ち着きますよ。